【閉館】東京電力の電気の史料館で電気の歴史を見学

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高圧線

神奈川県横浜市鶴見区にある東京電力の電気の史料館に行ってきました。場所は南武線の尻手駅から歩いて約20分、川崎駅から無料シャトルバスを使用すると約15分、尻手駅または川崎駅からバスで「江ヶ崎八幡」「電気の史料館入口」両バス停で降りて徒歩5分という位置になります。シャトルバスはあまり本数がありませんので、あらかじめ公式サイトで確認してから利用することをお勧めします。(TEPCO : 電気の史料館 | ご利用案内|交通アクセス

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京南変電所の跡地

もともと、この施設がある場所には1992年まで京南変電所という施設があったそうです。現在では変電設備は地中化されていて、地上には電力技術開発センターや今回行った「電気の史料館」などがあります。もともと、この辺は幹線の送電線の終着点であたり変電所がたくさんあるそうです。

電気の史料館へ

ナビに「電気の資料館」で施設名検索をしてみると一発でヒットし、そのままナビの指示に従って現地に向かいました。変なところで曲がってしまい、入り口を探すために施設の周りを一周してしまいましたが、何とか入り口を見つけました。入り口には守衛さんが立っていて、「史料館ですか?」と聞かれましたので、「そうです」と答えると、地下の駐車場に行くように誘導されました。

地下駐車場

地下駐車場はかなり広くて、クルマを停める場所はたくさんあります。

電気の資料館の駐車場

ラフェスタを停めた後、施設の1階に向かいました。階段を上がっていくとロビーに出ます。受付の方に歩いていくと、自動券売機で入館券を購入するように言われました。企業博物館で有料の場所は珍しいですね。大人は300円、大学生200円になっています。パンフレットでは高校生、中学生、小学生は100円となっていますが、今回は小学生の子どもは無料で入場することが出来ました。

映像ホール

館内は非常に空いていました。受付の人が2階の映像ホールまで案内をしてくれました。また、館内のガイドツアーもあるようです。

映像ホールでは日本に発電所が出来てからの歴史を紹介していました。「電気と社会の120年史」という17分の映像です。

電気と社会の120年史

静電気から電気の世界へ

映像を見た後は2階の展示を見て回ります。まずは静電気の話しから始まって、徐々に電気の話しになっていきます。

発電機

千葉火力発電所1号タービン発電機

こちらは、千葉火力発電所1号タービン発電機になります。2階から1階のフロアーに設置されている発電機を見渡すことが出来るようになっています。それにしてもこの発電機は大きいです。

1号タービン発電機の案内板
1号タービン発電機

戦後に電気の需要がどんどん増えていったため、アメリカのGE社から1956年に購入し輸入したものだそうです。

バンザイ鉄塔

そして、こちらは鬼怒川線で使われていたバンザイ鉄塔です。見た目が確かにバンザイをしているように見えます。

鬼怒川線バンザイ鉄塔の案内板

バンザイ鉄塔

バンザイ鉄塔のアップ

1911年に鬼怒川水力電力株式会社が栃木県の鬼怒川温泉に建設した発電所の電力を東京市電へ供給するために使用されていたそうです。

100年前の電気自動車

1階には100年前の電気自動車が展示されていました。

100年前の電気自動車の案内板

100年前の電気自動車

最近になって環境に優しい技術として電気自動車が注目されていますが、実は100年以上前からあったのだそうです。当時は鉛蓄電池を使っていたので、そんなに長い時間は連続して乗ることが出来なかったようですが、この自動車はどのくらいの距離を走ることが出来たのでしょうか。

企画展「昭和の発電展 あこがれから日用品へ」

1階では第九回の企画展もあわせて行われていました。「昭和の発電展 あこがれから日用品へ」という展示も行われていました。9月6日(日曜日)までの開催だったようです。昔はとても高価で庶民からは憧れの対象だった家電製品が、どんどん値段が安くなっていって、家庭の中に入っていきました。なんだか懐かしい商品がたくさん展示されていました。たとえば、こちらはラジカセになります。

昔のラジカセ

簡単にFM放送からカセットテープに録音することが出来たのでとても重宝して使っていましたが、もう今はMP3などでデジタル録音するのが当たり前になってしまいましたので、ラジカセは過去の遺物になってしまいました。

こちらはベータ方式のビデオデッキとレコードプレーヤーになります。

ビデオデッキとレコードプレーヤー

ビデオデッキについては最近まで使われていましたが、現在ではハードディスクにデジタル録画するのが主流になってしまいましたので、ビデオデッキを利用する機会は無くなってしまいました。また、レコードプレーヤーについても完全にコンパクトディスクに置き換わってしまったので、家庭でレコードを見る機会はほとんど無くなってしまいました。

ほかにもいろいろな懐かしい家電品があり、おもしろかったです。

この電気の史料館は展示されているものの数がとても多く、しっかりと説明を読みながら館内を回ると半日程度の時間がかかると思います。有料だけあって見応えのある施設でした。

また、ミュージアムカフェではドリンク類のほか、軽食を食べることが出来るのですが、値段がとても安くお得です。この次のエントリーで紹介します。

電気の史料館にあるミュージアムカフェ
横浜市鶴見区にある電気の史料館のレポートを掲載しましたが、こちらのミュージアムカフェがとても良かったのであわせて紹介しておきます。 ミュージアムカフェは史料館の1階奥、中庭に面した場所にあります。少しわかりにくい場所にありますので、見逃さな...

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