町田市に小野路という場所があります。鉄道の駅からは遠く、あまり行く機会がないところではあるのですが、たまたまこの地区を通ると昔の宿場を思い出させるような雰囲気を今でも残していることに驚かされる場所です。小野路は鎌倉と武蔵国を結ぶ鎌倉街道の宿として発達し、その後は川越や府中の方面から小田原に至る街道の要衝となっていました。江戸時代に大山詣りの宿場として賑わった場所なのだそうです。
公共交通機関で行く場合は小野路の宿場町跡までのアクセスは、京王・小田急多摩センター駅や小田急の鶴川駅からバスで20~30分ほどかかります。少し交通が不便なこともあって大きく開発されることなく昔の雰囲気が残されているのでしょう。東京で唯一にほんの里100選に選ばれた場所でもあります。
こちらのTwitterの写真のように小野路の通りには電柱がありません。本当にきれいに街並みが保存されていると思います。
例えば黄昏どきの小野路宿とか。 pic.twitter.com/qvUtiELALP
— うさくさ (@wusaxa) August 2, 2021
この小野路を車で通った際に里山交流館というところを見かけ気になっていたのですが、今回通りかかったら近くのコインパーキングが空いていたので入ってみました。
幕末から明治初期には小野路には角屋、福島屋、池田屋、煙草屋、河内屋、中屋の6軒の旅籠があり、そのうち角屋を改修して小野路交流館ができました。
里山交流館に入館
交流館に入るとロビーが喫茶コーナーになっているので、コーヒーセットを頼みました。
こちらがコーヒーセットになります。
コーヒーにオリジナルの里山マドレーヌ(プレーン)が付いていました。380円です。
ほかに、小野路うどんや里山コロッケ、里山饅頭、お赤飯といったメニューもあります。
小野路の由来
小野路の由来が紹介されていました。
小野路宿
幕末から明治初期の小野路宿の略図です。6軒の旅籠があることがわかります。
小野路宿は街道の要所
こちらが鎌倉街道の地図ですね。碓氷峠から高崎、藤岡、入間、所沢、国分寺などを通って小野路につながっていることが判ります。
綺麗に整備された庭
小野路里山交流館のできるまで
小野路里山交流館は平成25年8月に竣工しました。
【2021/04/25追記】
おすすめ散策ルート
「まちだ観光ニュース」というパンフレットでおすすめの散策コースが紹介されていました。こちらのルートです。
野津田車庫→鎌倉古道→野津田公園→小野路一里塚→小野神社→小野路の里山→小野路宿里山交流館
このゴールデンウイークは街に出ても緊急事態宣言のために商業施設などが休業しているので、密にならないこのような散策は良さそうです。
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