昭和レトロな青森を再現した旧青函連絡船「羊蹄丸」に乗船

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羊蹄丸

本州と北海道を結ぶ航路として、青森と函館を結ぶ青函連絡船は、日本の動脈になっていました。しかし、1988年に青函トンネルが開通すると、青函連絡船はその役割を終えて廃止されました。この航路では旅客や貨物を運ぶほか、鉄道車両をそのまま船内に積み込んで航海することが出来ました。また、自動車の航送も行っていたそうです。

そして、この船の科学館で展示されている羊蹄丸は1965年から1988年まで就航した鉄道連絡船です。1988年に廃止されたあと、1992年にはイタリアのジェノヴァで実施された国際博覧会の日本館パビリオンになりました。その後、さらに改装工事が実施されて1996年に船の科学館別館として一般公開されました。

こちらの施設には船の科学館の入館券があれば入館することが出来ます。以前はこちらに入るのには別料金が必要でしたが、無料化されたようです。


館内の施設は、下記のようになっています。

・地下1階

・マジカルビジョンシアター(青函シアター)

青函シアターでは羊蹄丸の船体の構造や安全設備などを紹介するビデオが放送されていました。何個もの層に分かれていて一部が浸水しても船全体が沈まない構造になっていることや、救命胴衣は定員の3倍の量が装備されていることなどが紹介されていました。また、船長さんの取材もありましたが、勤務に影響を与えないように日常の生活に注意を払っていることを説明していました。勤務の時間が不規則であるため、寝る時間や食事の時間などにかなり気を遣っていたそうです。いろいろ参考になる話しを聞くことが出来ておもしろい映像でした。かなり広い映画施設でしたが、お客さんは私たちだけで何となく勿体ない感じがしました。

青函シアターの入口

・一階

・車両甲板 「青函ワールド」

この甲板は鉄道車両を航送していたところです。従って、線路があるのがとても特徴的です。 ディーゼル機関車DE10 30と客車スハフ44 25が展示されています。

青函ワールドのDE10

そして昭和30年代の青森駅前の様子を再現した街並みが再現されています。

リンゴを売っているおばさん

こちらもリンゴ売りのおばさん

駅の様子

おまわりさん

・エンジン展望用窓

床に透明なアクリル板が貼られていて、その下にある機関室を見下ろすことが出来ます。

機関室のエンジン

・2階

・乗船口
・受付カウンター
・ラウンジ

2階から船内に入ることが出来るようになっています。そしてここには受付がありますので、船の科学館の入館券を見せます。さらに奥に入っていくと、そこには「ひげ船長」がいて、羊蹄丸の紹介をしています。

入口にいる「ひげ船長」

シーアンドシップワールドは、ちょっと暗くなっているのですが、子どもが喜ぶような乗り物があったりします。

シーアンドシップワールド

こちらのシーアンドシップワールドを通り抜けると、さきほど紹介した青函ワールドに降りるためのエスカレーターがあります。
この羊蹄丸、本当に見に来ている人が少なかったのですが、是非、お勧めしたいスポットです。

コメント

  1. 船の科学館の休館と羊蹄丸の無償譲渡

     東京のお台場にある船の科学館が施設の老朽化のために9月末で休館することが決まったそうです。  こちらは公式サイトにのっていたお知らせになります。  「船…