箱根湯本の南風荘で日帰り入浴をしたあと、まだ時間に余裕がありましたので、大涌谷にも行ってみました。大涌谷は箱根の中では芦ノ湖と並ぶ観光地の一つです。約40万年前の火山活動の名残を今でも見ることが出来る場所です。
クルマで道を端って行くと途中から硫黄の臭いがクルマの中まで漂ってきました。そして、坂を上っていくと、何故か先の方にクルマのテールランプが見えました。どうも渋滞しているようです。
渋滞は大涌谷駐車場の500メートルくらい手前から始まっていました。そこから20分ほど待っていると、ようやく駐車場の入口が近づいてきました。ずっと上り坂なので、坂道発進を繰り返さなければいけません。
坂を上っている途中で視界が開けると、大涌谷が見えてきました。
途中から2つの車線に分かれて、右が駐車場に続く車線、そして左が走行車線になります。左の走行車線を走っていくと、ロータリーをグルッと回って、また来た道を戻っていくような格好になります。ロータリーでは少しだけクルマを停めておくということも出来ないので、ほとんどのクルマは駐車場へと続く車線の方で並んでいます。
しかし、そのまま坂を上っていくと、走行車線左側にも無人の駐車場が準備されています。大きく空車の表示が出ていましたが、どのクルマもこちらには入りませんでした。料金は渋滞の先にある駐車場と全く同じで普通車500円となっていました。
そのまま少し並んでいると、やがて駐車場の入口にたどり着きました。
入口で係の人に500円を支払って駐車場の中に入ります。そして誘導されるままに進んでいって、空いているスペースにたどり着きました。
まずは玉子茶屋へと向かいます。こちらは駐車場からだと歩いて10分ほどです。坂道になるのですが路面が凍っていることがあるので、注意しながら歩かなければいけません。
そして、玉子茶屋で黒玉子を購入しました。この黒玉子は地熱で暖められた温泉を利用して作られたゆで卵です。温泉に含まれている硫黄分と鉄分が結びついて玉子の殻の上に硫化鉄となって付着して黒く変色するのだそうです。NHKの旅番組でこの黒玉子のことを紹介していたのですが、
・元になる玉子そのものは東京からトラックで運んでくること
・何となく玉子を温泉の中につければ簡単にできるような印象がありますが、実はまんべんなく黒くするのにはプロの技が必要であること
・温泉がある場所は何カ所かあるのですが、その中の一つの場所でしか玉子が黒くならないこと
などを紹介していました。
黒玉子は1個食べると寿命が7年食べると言われています。5個入りが一袋になっていて、500円で売られていました。
今回は2つ食べましたので、14年間も寿命が延びたことになります。
玉子を他の売店まで運ぶためのロープ-ウェイもありました。
周りは水蒸気をたくさん放出させているところがたくさんあります。
以前は箱根ロープウエイでこちらの大涌谷に来たことがありますが、クルマで来て、ゆっくりと見て回ったのはこれが初めてです。色々、見て回るところがあり、子どもも喜んでいて良かったです。
【2015/05/10追記】
箱根大涌谷周辺で火山活動が活発になってきており、噴火警戒レベルが2に引き上げられました。現在、大涌谷周辺に立ち入ることができないほか、大涌谷のすぐ上を通る箱根ロープウェイも運行を休止しています。
噴火活動が落ち着くまでの間は大涌谷の黒玉子を食べることができなくなるかもしれません。
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