藤野から笛吹川フルーツ公園に行くとき、甲州街道をひたすら西に向かいました。いつもであれば、笹子トンネルを通って勝沼の方へ抜けるのですが、今回は気になっていた笹子峠の方へ行ってみることにしました。もともとはこちらの峠道が国道20号でしたが、新笹子隧道が完成したあとは県道212号線になっています。
笹子峠は標高1096メートル、甲州街道の中では一番の難所と言われた場所です。峠の1Kmほど手前には矢立の杉という杉の巨木があるようです。これもあわせて途中で見ることにしました。
昭和13年に峠の頂上のほぼ真下に笹子隧道という全長240メートルのトンネルが開通しました。そして昭和27年にこの道が国道20号線として指定されました。昭和33年には全長2953メートルの新笹子トンネルが開通したことにより、国道20号線はこの峠を通らなくなりました。
現在、この峠道は山梨県道212号日影笹子線とされています。このルートは道幅が非常に狭く、ヘアピンカーブが続きます。しかし、走行するクルマはほとんどありません。
しばらく県道を走っていくと、矢立の杉を宣伝するのぼりが色々なところに立っていました。いったいどこにあるのだろうと思いつつ、そのまま狭い道を上っていくと、やがてクルマが数台置くことが出来る場所にいくつかの看板が立っている場所に着きました。
そこにクルマを停めて、山道を少し下ってみました。
何か見えてきました。
矢立の杉という杉良太郎の歌碑でした。
歌碑の横にはゼンマイ仕掛けのプレーヤーがありました。
この道が昔の甲州街道のようです。単なる山道です。
そして、こちらが矢立の杉です。
矢立の杉の中は空洞になっています。
根回りは14.8メートル、高さは26メートルです。昭和25年に山梨県の指定天然記念物に指定されています。
そして、さらに笹子峠に向かってクルマを走らせてみました。すると、狭いトンネルが見えてきました。これが笹子隧道のようです。1938年に開通した全長240メートルのトンネルです。
その後、1958年に全長2,953メートルの新笹子隧道が開通して、国道20号はこの峠道を通らなくなりました。
新笹子トンネルを通って行くのと比較すると、こちらの笹子峠越えは相当に余計な時間がかかってしまいますが、見所も多いので、時間に余裕があるときには、通ってみてはいかがでしょうか。ただ、道は細いので、注意して運転する必要があります。
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