おくたま路で日帰り入浴をしたあと、まだ十分に時間に余裕がありましたので、奥武蔵グリーンラインにある、顔振峠というところに行ってきました。鎌倉時代、弁慶以下義経主従がその景観のあまりの美しさに何度も振り返ったことからその名前が付いたと言われています。
国道299号線の吾野の付近に顔振峠に登る道があります。分かれ道には道路標識があり、顔振峠の方向には、「林道」と書かれています。林道は今まで通ったことが無いかもしれません。
ここからラフェスタで山道を登っていきました。道は狭いので、対向車が来たときにはどこですれ違うか気をつけなければなりません。
そのまま、山道を上っていくと分かれ道があり、越生の方へ行く道と顔振峠に登る道に分かれます。道しるべに従って、顔振峠へと向かいます。この辺は少し道が広いので、対向車が来ても、何とかすれ違うことが出来ます。
少し走っていくと、茶屋が何軒か見えてきました。顔振峠に到着したようです。よく判らなかったので、一番手前にある駐車場にクルマを停めました。顔振茶屋専用駐車場と書いてあります。そこで、顔振茶屋で休憩をすることにしました。(ほかに、平九郎茶屋など全部で3軒の茶屋があります)
顔振茶屋は斜面側に建っている建物です。道からは階段を上っていって、一段上に行く形になります。
あちこちに下からはえている木があります。そこだけ床に穴があいています。
こちらがメニューです。
今回は、もりそばを注文しました。注文してからしばらく待っていると、水を持ってきてくれました。こちらの水は登山のお客さんが湧き水を持ってきてくれたのだそうです。確かにキリッと冷えていて、なんだかまろやかな感じがします。
そして、豆を持ってきてくれました。豆というイメージとちょっと違うのですが、大きな実を切ったものなのかもしれません。
15分ほどで、もりそばが運ばれてきました。
こちらのお蕎麦、なんだかとてもモチモチとした食感とそばの食感が同居している感じで、とても美味しかったです。
この日はかなり曇っていて、ほとんど景色が見えなかったのがとても残念でした。本当は奥武蔵、秩父の山並から富士山まで一望できる標高500メートルの峠なのでかなりの絶景が楽しめたはずです。
蕎麦を食べたあとは近くを散策です。こちらは、顔振峠の案内です。
義経と顔振峠
顔降峠のいわれには二通りあり、義経が絶景のあまり顔をふりながら登ったためというものと、お供の弁慶が急な登りに疲れて顔を振りながら登ったというものです。いずれも義経が奥州へ逃れるときにここを通ったとしている訳ですが、義経奥州落ちの経路については北陸を通ったとする説が有力です。かあぶりは、かむり=冠が転じたのではないかとされており、冠のようにとがった山があるためこのような名前となったものと思われます。
「かおふりとうげ」と読みを解説しているサイトと、「かあぶりとうげ」と読みを解説しているサイトがあります。
YouTube動画「ゆっくりミステリー研究室」を見ていると顔振峠で女性の幽霊が出るという話しを紹介していましたが、もちろん今回の訪問時は幽霊に遭うことはありませんでした。
コメント