茅ヶ崎のヴォーノ・イタリアというレストランに行ったあと、まだ時間に余裕がありましたので、同じ茅ヶ崎にある開高健記念館というところにも寄ってみました。iPhoneで30minというアプリケーションを使ってこの施設のことを見つけました。
開高健さんの活躍
開高健は作家で、1957年に芥川賞を受賞した裸の王様という作品が有名です。行動派の作家としてベトナム戦争の従軍体験記や釣り紀行、ルポやエッセイなどを執筆されました。
もともとは、サントリーの前身の会社に中途入社していたのですが、裸の王様が芥川賞を受賞したことに伴って退社し執筆業に専念しました。
杉並区に住んでいましたが、その後、昭和49年、44歳のときに茅ケ崎市東海岸に移り住みました。その後、2003年に邸宅が開高健記念館として開設されました。
場所は住宅地になるので、クルマで行くと少々わかりにくいところになります。住所をカーナビにセットして行ったのですが、「目的地に到着しました」と言われても場所がどこかわからず、そのまま少し走ったところで、標識を見つけて無事に記念館の駐車場に行くことができました。
駐車場は数台のクルマを停めることができるようになっています。
開高健記念館へ
開高健記念館は本当に普通の家なので、何となく、御宅訪問みたいなイメージになります。
玄関をあけて中に入ると施設の人がいました。記帳をして、さっそく展示物を見学します。
写真やパネルによる生涯の説明、愛用品の展示、書斎の展示、ビデオによる本人のインタビュー映像などがあります。
書斎は周りに大きな魚の剥製なども展示されていました。
建物のまわりには哲学者の小径が整備されています。
越前スイセンと開高健
こちらはお庭です。
庭には竈もありました。バーベキューなどをしたのでしょうか。
「遠い道をゆっくりとけれど休まずに歩いていく人がある」
「明日世界が滅びるとしても今日あなたはリンゴの木を植える」
神奈川県茅ヶ崎市東海岸南6-6-64
10時から16時30分まで
(入場は16時まで)
茅ヶ崎のラチエン通りと烏帽子岩
後から知ったのですが、開高健記念館が面しているラチエン通りは、サザンオールスターズの曲「ラチエン通りのシスター」で題材になった道です。作詞作曲は桑田佳祐、編曲はサザンオールスターズです。ラチエン通りの近くに住む桑田佳祐の小中学時代の初恋の相手を歌った曲とされています。1979年4月5日発売の10ナンバーズ・からっとというアルバムに収録されています。(このアルバムには代表曲「いとしのエリー」が収録されています)
ラチエン通りのシスターというバラード曲自体は昔からとても良く知っていたのですが、「ラチエン通りって何なのだろう?」とずっと思っていました。やっと謎が解けた形になります。
ラチエン通りを真っ直ぐ海の方を見ると、烏帽子岩が見えることが大きくあります。また、ラチエン通りが国道134号線とぶつかる場所には昔はパシフィックホテルがありました。(今はマンションになっています)
通りの名前はドイツの貿易商ルドルフ・ラチエンが1932年に建てた別荘沿いの道であったため名付けられました。ラチエンが道沿いに桜並木を作ったことから当時は桜道と呼ばれていたとWikipediaで紹介されています。
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