氷川神社を散策したあと、蔵作りの町並みの方へと向かいました。その途中で、中ノ門堀跡というところがありました。
中ノ門堀跡
江戸時代に川越城は江戸の北の守りとして重要視されて、1639年に松平信綱が城の大改修を実施しました。その際にこの中ノ堀門が作られたと考えられています。明治時代以降に城の建物が壊されて堀の埋め立てや宅地化が進み、かつての様子は徐々にわからなくなってきました。その中で、この中ノ門堀は唯一現在まで残された貴重な堀となります。この貴重な遺構を保存して市民の憩いの場とするために平成20年から平成21年度にかけて整備されました。
整備された施設は、堀跡本体と説明板やベンチを設けた見学広場からとなります。堀跡は、発掘調査に基づき、構築当初の勾配を復元しています。また、城の雰囲気を演出する土塀や冠木門も設置しました。
こちらが中ノ門堀です。周りは住宅地として開発が進んでいますので、これだけの堀が今までよく残っていたものだと本当に感心します。
中ノ門堀の特徴は、城壁側とその反対側の法面の勾配が異なっているところです。城壁側ののり面の勾配が60度、反対側ののり面の勾配が30度です。敵が攻めてきたときに城壁側の険しい勾配は乗り越えることが出来ません。よく考えられていると思います。
周辺のお散歩
街を歩いているとあちこちに喫茶店がありますので、休憩できる場所がたくさんあります。
こちらはルソレイユというパン屋さんです。昔ながらのコッペパンを売っているようです。
隣には釣具屋さんがありました。こちらも古い建物です。江戸東京たてもの園にそのまま持っていって展示してもおかしくないほどの建物だと思います。
街を歩いていると住友不動産の「新築そっくりさん」のお店もありました。こちらもなんだか、古い建物を装っているところが面白いです。町並みの景観にあわせているようです。
一番街
札の辻という交差点から一番街へと曲がりました。クルマが大渋滞しているほか、観光客がたくさん歩いています。
こちらは川越まつり会館です。
釜飯屋さんもありました。
菓子屋横丁
一番街を少し離れて菓子屋横丁にも行ってみました。以前と同様にとても活気がありました。
いろいろな菓子を並べたお店が軒を連ねています。
カエルとウサギ
菓子屋横丁近くのとおり沿いの空き地で、なぜかカエルとウサギが戦っていました。
時の鐘
また一番街に戻って南へ向かって歩いていくと、今度は時の鐘が見えました。
時の鐘は1627年から1634年の間にいまの幸町に建てられたものが最初といわれています。現在の鐘楼は明治26年に起きた川越の大火災の翌年に再建された三階建ての建物です。現在も一日4回(午前6時・正午・午後3時・午後6時)、鐘の音を響かせています。
☆川越市/時の鐘
川越の街はいつ来てもほっと落ち着く町並みで心が癒される感じがします。このようなすばらしい情景が今になっても残っているというのはすばらしいことだと思います。
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