山梨県の勝沼町に行く機会があったので、ぶどうの國文化館に寄ってみました。無料で見学できる施設です。営業時間は午前9時から午後5時まで、公共交通機関だと少し便が悪くて、勝沼ぶどう郷駅下車徒歩35分となっています。
入口で新型コロナウイルスに関するアンケート用紙を記入し係の人に渡すことで入館ができました。
館内に入ると、周辺観光パンフレットも置いてありましたので、興味があるところのパンフレットをもらっておきました。展示施設はそんなに大きくありませんので、丁寧に観ても30分はかからないと思います。
こちらは甲州街道を東京方面に歩くカゴの一行です。ちょうど勝沼宿のあたりを再現しているようです。
勝沼宿の設置は元和4年(1618年)です。日本橋から124km、甲府へは16kmの場所にあります。
勝沼は山梨県の甲府盆地の東にあって、内陸性気候の代表的な町です。葡萄にとって春の胎動期に多少の雨、開花期には高温にして乾燥、成熟期に降雨、着色期から落葉期まで晴天という条件に恵まれていてぶどうの栽培に適しています。
当時からぶどうの季節には街道の両側に棚店が並んで、ぶどうが売られていたのだそうです。
大善寺の大祭、三枝祭り、藤きり会式の模様です。
当時の買入帳が展示されています。
明治10年にフランスへぶどう酒作りの勉強に行った青年二名です。
左は高野正誠、右は土屋龍憲です。この2人が日本へ持ち帰ったワイン醸造技術により、日本のワイン造りが本格的になりました。
勝沼町ではワインの醸造は明治12年から行われています。
こちらが明治時代のワイン造りの模様です。もちろん、オートメーション機器はありませんので、人手作業が中心になっています。
こちらは葡萄畑の人でしょうか。
ぶどうの実を絞り出しているところです。
下からライトが照らされていて幻想的なムードが漂っています。
勝沼におけるぶどう作りの歴史を知るには入門編として面白い施設でした。
この近くに宮光園というやはり葡萄栽培の歴史を案内している施設がありますので、一緒に見学することをおすすします。こちらは大人200円でした。シャトー・メルシャンの施設もあります。
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