スタジオジブリの作品がたっぷりと詰まった三鷹の森ジブリ美術館をじっくりと鑑賞

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 2023年の9月下旬、土曜日に三鷹の森ジブリ美術館に行く機会がありました。午前10時すぎにジブリ美術館に到着、入口にかけて50メートルくらいの列ができていました。入口にある3つのカウンターで来場者に丁寧に館内の説明をしてくれているので、列の進みは比較的ゆっくりです。

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 10分ほど並んでいると、館内に入場することができました。美術館の館内では写真、動画撮影は禁止となります。

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 入口ではジブリ映画のシーンが撮影されたフィルムの一部が映画館のチケットとして配られます。何の作品かは分からなかったのですが、横に広い階段のようなものが写っているシーンでした。

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土星座で映画「星をかった日」を鑑賞

 午前10時35分からは映像展示室の土星座てオリジナル短編アニメーションを上映するということだったので、そのまま土星座の入口の前に行きました。映画は一人一回だけ入場者は無料で見ることができます。

 今回は「星をかう人」という作品が上映されます。公式サイトでは下記のように紹介されていました。

中央ホールの壁画「上昇気流」の作者井上直久画伯の原作。空想の世界イバラードの不思議な物語。

ノナ少年はいつの間にか誰もいない砂漠をひとりで歩いていました。
ノナは、そこでふしぎな女性ニーニャと出会い、彼女の農園の小屋で暮らし始めます。

そんなある日、ノナは野菜とひきかえに星の種を手に入れて育てることにします。

 一見すると、フランスかどこかの田舎町で繰り広げられている情景に見えます。旧式エンジンがいかれかけた自転車で野菜(カブ)を運ぶノナ少年、しかし路面電車の車両のような前で星の種を売っている行商の前を過ぎたところでエンストしてしまいました。この行商からカブと引き換えに星の種を買うところから物語は始まります。

 売買が終わると、行商の後ろにあった古びた路面電車は空へと舞い上がり、この辺から未来の世界なのかと思わせるような描写が広がっていきます。

 この星の種と少年の心の変化が描写されていく様が素晴らしい短編作品でした。

カフェ「麦わらぼうし」で一休み

 映画が終わったあと、そのまますぐにカフェ「麦わらぼうし」に行きました。午前11時頃だったのでまだ空いています。これからお昼時はどうしても混雑してしまいます。

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 店内は落ち着いた雰囲気です。外にはテラス席もたくさんあります。

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 麦わらぼうしのホットドッグと麦こがしのラテをオーダーしました。セルフ方式で、先会計です。

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 ホットドッグには麦わらぼうしの刻印がありました。

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 パンからはみ出す長いソーセージが特徴です。ケチャップとマスタードをたくさんかけてくれました。

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 ゆっくりとすることができて良かったです。

 こんなちょっとしたスペースもジブリっぽく演出されています。

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常設展示室「動きはじめの部屋」

 続いて、常設展示室「動きはじめの部屋」に行ってみました。アニメーションの誕生からの歴史が分かるようになっています。パラパラ漫画のようなものから円盤状のものにフィルムが巻き付けられたもの(ゾートロープ)で鑑賞する装置などがあります。

 一番圧巻なのは、少しづつ動いたあとの立体模型を複数体準備して、土台をグルグルと回しながらフラッシュを一定間隔で当ててまるで動いているかのように見せる装置です。手前ではサツキとメイが縄跳びをしていて、奥ではトトロが飛び上がったり着地したりします。

 今ではアニメーションは当たり前になっていますが、昔に誕生したときには、本当に驚いたのではないかと思います。

常設展示室「映画の生まれる場所」

 続いて、常設展示室の「映画が生まれる場所」へ行ってみました。アニメーターがどんな仕事をしているのか?、彩色とはなにか、絵コンテとはなにか、仕事をしている場所はどんな雰囲気なのかといった疑問に答えてくれる展示です。「絵コンテ作りがうまく行ってないから静かにしておいてほしい」といったリアルな貼り紙が緊張感を伝えてくれます。

 また、昔はヘッドフォンなどがなかったので、アニメーターは机を並べて和気あいあいと仕事をしていたけれども、今はあまり会話はなくなってしまった、彩色は女性がやっていたので男性のアニメーターと恋愛する人が多かったといったエピソード紹介もありました。

企画展示室「未来少年コナン」展

 企画展示室では未来少年コナン展が開催されていました。未来少年コナンは実はきちんと見たことがありません。1978年にNHKで放送された全26話(延べ13時間)にもおよぶアニメーション作品です。

 展示では全26話、それぞれのシーンやあらすじの紹介、ストーリーの中に出てくる乗り物、創作する際に作られた設定資料などが展示されています。一つ一つ、ボードを丹念に読んでいったのですが、かなり読み応えがありました。

ネコバスルーム

 となりのトトロで有名なネコバスが展示されているネコバスルームがあります。ネコバスで遊べるのは残念ながら子どもだけです。

図書閲覧室「トライホークス」

 ネコバスルームの並びにはジブリ作品そのものやジブリに由縁がある書籍、有名な絵本などが並べられている図書閲覧室があります。並べられている書籍は自由に手にとって読めるようになっていました。

ミュージアムショップ「マンマユート」

 ジブリに関連するグッズが多数販売されているミュージアムショップもあります。DVD、缶バッジ、ポスター、Tシャツ、タオル、トートバッグなど、所狭しと並べられていました。 

屋上のまもり神「ロボット兵」

 螺旋階段を登って屋上にも言ってみました。こちらには、大きなロボット兵が飾られていて、記念撮影スポットになっています。

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ロボット兵

 ロボット兵の周りは背の高い草に囲まれていて、とても良い雰囲気です。

 ロボット兵の裏側に続く小路を歩いていくと、このような線路が埋め込まれていました。まるで、廃線のような感じです。屋上に線路を敷くというのは、やはりジブリらしい発想力だと思いました。

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 結局、じっくりと全部を見て歩いて、カフェ麦わらぼうしでの休憩を込みで3時間ほどでした。

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