三鷹市の下連雀1丁目、ジブリ美術館がある区画の南側に以前は日産の厚生施設がありました。日産厚生園という名前です。昭和館のホームページを見ると、東京日産厚生園の開園式で写した古い写真が74件もあります。(「日産厚生園」での検索結果)
これらの写真を見ると、サッカーやバスケットボール、野球、テニス、リレー、弓道の試合の様子などの写真がありました。
日産厚生園は1940年11月23日に開園したようです。
明星通りから中を見てみると、ゴルフ場があったりして、昼間からゴルフに興じている人がたくさんいました。その後、春光スポーツ倶楽部という名前になって運営を続けたあと、施設が閉鎖されました。井の頭公園の一部として拡張されるという話しは聞いていたのですが、なかなか工事が開始されませんでした。
井の頭公園西園の拡張計画
先日の夜、こちらの前を通ってみると、工事の計画が掲示されていました。「スポーツ・レクリエーションの森ゾーン」という名前になるようです。
こちらが整備後のイラストになります。
駐車場や野球場、遊びの広場が出来るようです。
スケジュール
こちらが整備の計画です。平成23年度から24年度にかけて順次整備が実施されていくようです。
明星通り沿いはこちらのイラストのように整備されます。
吉祥寺通り沿いの歩道もこんなに綺麗になります。
野球場や第二駐車場も建設
井の頭公園には今も万助橋の横に駐車場があるのですが、あまり大きくないため、週末は非常に混雑しています。ジブリ美術館なども出来て、これだけでは不足していることから駐車場を追加することにしたのでしょう。ただ、これだけの駐車場が出来ても、まだ焼け石に水のような感じもします。従来通り、電車・バスでの来園を促した方が良いかもしれません。
また、野球場が出来るというのも意外でした。出来れば、ジブリ美術館につぐような施設を誘致できれば、両方の施設を色々なお客さんが楽しむことが出来るようになるのではないかと思っていましたが、そのような施設の誘致は難しいのでしょうか。
【2014/08/25追記】
遊具のエリアが完成
こちらの記事を書いたあと、東側のエリアについては遊具などが設置されて子どもが遊ぶことができるエリアができたのですが、西側(吉祥寺通り側)についてはずっと放置されていました。
あれほど長い間放置するのであれば、正直、コインパーキングなどで収入を得ることを都は考えた方が良かったのではないかと思います。
野球場と駐車場も完成
その後、ようやく吉祥寺通り側も工事が再開されて、野球場と駐車場が完成しました。野球場については現在、芝生の養成中で、2014年9月にオープンする予定です。一方で駐車場の方はすでにオープンしましました。
その後、拡張工事も少しずつ進んできました。
野球場の南側は小高い丘のようになっていて、その尾根には雰囲気の良い小路があります。また、ところどころにベンチも置いてありますので、少し休憩するのにはちょうど良いスポットになっています。
三鷹の森フェスティバル
三鷹の森フェスティバルというイベントが開催されていることもあります。こちらで紹介しています。
【2021年6月2日追記】
整備の完了
公園の整備もしっかりと終わって何年か経ちました。日産厚生園があったときのイメージとはずいぶん変わったと思います。こちらが野球場になります。緊急事態宣言の影響で利用されていません。芝生もかなり伸びています。
野球場の明星通り側は小高い丘になっていて、尾根伝いに小道があります。こちらが、トトロでも出てきそうな雰囲気で、とても好きです。
井の頭公園の西園は東京オリンピックのパブリックビューイングの会場にする話があります。代々木公園の方は木の伐採をきっかけにして反対の声が強まり、パブリックビューイングは注視して、ワクチンの接種会場にする方向になっています。井の頭公園は今のところはパブリックビューイング会場とする方向で進んでいます。
武蔵野市はパブリックビューイングの中止を要望
6月4日には武蔵野市が東京都に対して井の頭公園に設置予定のライブサイトについて中止を求める要望書を提出しました。
ライブサイトが設置される井の頭公園の西園は三鷹市下連雀一丁目なので武蔵野市ではないのですが、吉祥寺駅周辺に人が集まってしまうことを危惧しているのでしょう。来場者は期間中合計で約2万人を見込んでいるとのことです。
三鷹市は中止には触れていないものの感染防止対策の徹底と情報共有を東京都に対して要請しています。
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