三鷹に行く機会があったので、太宰治文学サロンに寄ってみました。こちらの建物は太宰治がお酒をよく買いに行っていた伊勢元という酒屋さんの跡地にあります。
サロンでは、太宰が生きた街 三鷹というタイトルで展示が行われています。
土曜日の午後2時過ぎに行きました。サロンの中は3組ほどのお客さんがいました。そんなに広くありませんので、3組ほどでも結構混雑します。
こちらの文学サロンは2008年の太宰治没後60年と2009年の生誕100年を記念して、太宰が通った酒店 伊勢元の跡地に2008年3月に開設されました。
開館時間は午前10時から午後5時30分まで、休館日は月曜日です。月曜日が休日の場合は開館し、翌日と翌々日が休館になります。入館料は無料なので気軽に立ち寄ることができます。
太宰治は明治42年から昭和23年までの生涯の中で、昭和14年からの10年弱(疎開期間をのぞくと約7年半)を三鷹の街で過ごしました。自宅があった場所は公開されていませんが、そのすぐ近くにある三鷹市の施設(井心亭)に、自宅庭にあった百日紅が植えられているのを道から見ることができます。
サロンの中には、太宰治と由縁のある三鷹市内の太宰治の足跡をたどる古い写真や昭和初期の地図などが展示されています。三鷹電車庫の上にかかる跨線橋の上で黒いマントを着てたたずむ太宰治の写真が有名ですが、その跨線橋は今でも同じ場所に残っています。玉川上水の流れている位置は以前と変わりませんが、様子はずいぶん変わってしまいました。
もしも、三鷹市で太宰治と由縁のある場所をめぐる際には、こちらのサロンに寄ってから出かけたほうが良いでしょう。ボランティアの解説員の方もいらっしゃるので、詳しい説明を聞くこともできます。
また、散策のためのマップ、絵はがき、鉛筆、しおりなどの商品も購入できるようになっていました。お土産にも良いかもしれません。
【2021年2月4日追記】
三鷹市美術ギャラリーに太宰治旧宅を再現
太宰治は晩年を東京の三鷹市で過ごしました。3畳、四畳半、6畳の部屋がある家で、自伝的小説「誰」の中には「三鷹の此の小さい家」と書かれています。その家の跡地は三鷹市内の井心亭のすぐ近くになります。
旧居の跡地は現在では民家がありますので公開されていません。ただ庭にあった百日紅の木が井心亭に移植されていて道路からでも見ることができるようになっています。
こちらが井心亭です。
百日紅はこちらです。
この旧居のイメージがわかるようにJR中央線 三鷹駅すぐ近くの三鷹市美術ギャラリーに、「太宰治展示室 三鷹の此の小さい家」としてオープンしました。
【開館時間】午前10時~午後6時
【観覧料】無料
【休館日】月曜日、年末年始(12月29日~1月4日)
*月曜日が休日の場合は開館し、その翌日と翌々日休館
*展示替えなど臨時休館あり。
【2021/02/20追記】
太宰治展示室 三鷹の此の小さい家を訪問
先日、三鷹で若干の時間の余裕があったので、太宰治展示室 三鷹の此の小さい家を訪問してみました。南口駅前のコラルという商業ビルの5階にあります。
昭和16年に発行された河出書房の「知性」という刊行物の中に太宰治の「誰」という作品があります。この作品の中で、「三鷹の此の小さい家は、私の仕事場である」という記載があります。
ビルの中に三鷹村下連雀一一三にあった木造の家が再現されています。
六畳の和室は執筆活動をした場所になります。
なんとなく雰囲気があります。
机の上にはパンフレットなどが置いてありました。
入館料は無料です。
三鷹の跨線橋
太宰治が好きだったという三鷹の跨線橋に撤去の動きが出ているようです。こちらで紹介しています。
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