能登半島の千里浜(「ちりはま」と読みます)というところに海辺の砂浜をクルマで走ることができるようにしている珍しい場所があるのを知ったため行ってみました。日本ではここにしか無いそうです。夏の海水浴シーズンを除けばそんなにクルマの数は多くないということでしたが、行ったのはまさにお盆の時期です。
今浜インターチェンジから千里浜へ
のと里山海道を走っていると、千里浜なぎさドライブウエイはこのインターチェンジで降りるようにという案内があったため、その指示に従って側道に入りました。「今浜」というインターチェンジです。
あとは看板に従えば簡単にドライブウエイの「終点」と書かれている場所に出ます。ここから「始点」に向けて走るようにしました。
海辺の砂浜を走行
ちょっと走ると、すぐに海水浴場になっている場所がありクルマは迂回するようになっていましたが、そこを除いてはずっと海辺を走ることができるようになっています。
砂浜なのでタイヤが砂にとられてしまうのではないかと思ったのですが、全くそんな心配は必要なく、普通に走ることができました。よく砂が押し固められていると思います。調べてみると、ここの砂のきめ細かさに秘密があるそうです。砂一粒一粒が海水を含んで引き締まることで、全輪駆動のクルマではなくても砂浜を走ることができます。大型観光バスでも24時間、自由に走行することが可能だそうです。ただし、波が高い場合には危険防止のために進入規制がかけられることもあるそうです。
砂のデコボコが多いので舗装道路と比べると車体がよく揺れます。
砂は意外と硬め
ところどころ、砂がとても良く押し固められている場所があり、そこはまるで舗装道路のような感覚でした。
お盆のとても混雑している時期でしたが、クルマはそんなに走っているわけではなく、渋滞を心配する必要はありません。
道路標識
ところどころ、道路標識が立っているのですが、どうも本物のように見えます。ナビにはここの道路は描画されていなくて単に千里浜なぎさドライブウエイと書かれているだけでしたが、どんな扱いになっているのかが気になるところです。
全体で約8kmもの距離があります。途中、海水浴を楽しんでいる観光客も多く、子どもが飛び出してくることもあるので、スピードの出し過ぎは厳禁です。道路交通法が適用されますので最高速度は時速60Kmですが夏の期間は時速30Kmに規制されているとガイドには書かれていました。
また、コース外に外れることも禁止されていますので、指定された場所を徐行して走るようにしましょう。
また、こちらの砂浜は浸食が進んでいて、砂浜がだんだん狭くなってしまっているようです。1994年には砂浜の幅が50メートルほどありましたが、2011年には35メートルほどにまで減ってしまいました。そんな砂浜を再生するプロジェクトも行われています。
【2020/08/21追記】
ドキュメント72時間
NHKのドキュメント72時間で千里浜なぎさドライブウェイを特集することが予告されていました。まだ公式サイトでは触れられていません。
そのタイトルの通り、72時間(三日間)にわたって取材を続けて、そこに集まる人などの人間模様などを紹介していきます。どんな番組になっているのか楽しみです。
【2021/02/24追記】
通行止
千里浜の砂浜が海に侵食されてしまい、押し寄せる波でほとんど砂浜が見えなくなってしまったことが報道されています。通れなくなっているのは千里浜なぎさドライブウェイのほぼ真ん中の500メートルの区間です。
2020年にも同様の事象が発生していて119日間は通行止になっていました。天候などの影響で通行止になる日が年々増加しているそうです。
県では春に砂をまくことを予定していますが完全復旧の予定は未定です。
【2021/04/17追記】
復旧完了、通行再開
嬉しいニュースが飛び込んできました。侵食された砂浜に砂を導入する作業が完了して、2021/04/16に約4ヶ月ぶりに規制が解除されたそうです。ゴールデンウィークを前に通行が再開できたことで、地元の関係者は一安心したことが報じられています。
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