北陸割を使って新潟県の津南町にあるニューグリーンピア津南に行く途中、清津峡という名所があることを知り行ってみることにしました。清津峡は黒部渓谷、大杉谷とともに日本三大渓谷の一つとして知られています。1941年4月に国の名勝・天然記念物に指定されました。GW期間中に入る前の4月の土曜日、午後3時ごろです。
ゴールデンウイーク期間中や夏休み、紅葉の時季など繁忙期には事前の予約制による入坑の制限が行われます。繁忙期に行く際は必ず公式サイトで確認をしてください。
道路標識に沿って進んでいくと、駐車場が混雑しているらしく渋滞ができていました。しかし、夕方だったため帰るお客さんが多いおかげで少しずつ渋滞の列は進んでいきます。30分ほどで駐車場に入ることができました。
駐車場は手前側の第二駐車場、よりトンネルに近い第一駐車場の二か所があります。駐車場は開いた順番にランダムに係りの人が案内しています。第二駐車場になってしまうと、登り道も含めてかなり歩くことになります。今回は運よく、第一駐車場に案内してもらうことができました。駐車場は無料です。
第一駐車場近くにお手洗いがあります。トンネルの中にもお手洗いはあるのですが数が少ないので、入坑前にこちらを利用しておくことをおすすめします。
駐車場に車を置いたら温泉旅館を右手側に見ながら渓谷の奥へと進んでいきます。
いよいよ清津峡渓谷トンネルが近づいてきました。営業時間は午前8時30分から午後5時まで、受付は午後4時30分で終了です。入坑料はちょっとお高めの大人1000円です。小中学生は400円でした。
トンネルはこちらの航空写真に描かれた地図のような形になっています。全長はおよそ750メートル、鑑賞時間はおよそ1時間程度以上です。
もともとは遊歩道が整備されていて、その遊歩道を歩いて渓谷を鑑賞する形になっていました。しかし、1988年に落石事故が発生し遊歩道の通行は禁止されました。その後、清津峡渓谷トンネルが掘削されて1996年に開坑しトンネルから渓谷を鑑賞できるようになりました。
トンネルの完成を受けて1997年度の来訪者は16万人にもなりましたが、2004年の新潟県中越地震のあとには観光客数が10万人以下に落ち込むなど危機的な局面もありました。
その後、2018年に第七回大地の芸術祭において、中国出身の芸術家のマ・ヤンソンの作品として改修されて、2019年度には20万人を突破するほどの大人気になりました。
こちらがトンネルの入口です。
注意書きもありました。混雑期は希望の写真を撮ることができない可能性があります。
トンネルの中は場所により5種類の異なる色で照らされています。
見晴し所は第一から第三までがあります、第二にはお手洗いも設置されていました。
各見晴し所からは清津峡の素晴らしい渓谷美を鑑賞することができます。
こちらは第三見晴し所の「しずく」です。
500万年前のマグマが柱状節理になり、それが隆起と川の浸食によって地上に顔を出しさらに谷が深くなって清津峡ができたとされています。
こちらがよくテレビなどでも紹介されるパノラマステーションです。清津峡の景観を反転して映す水盤鏡が幻想的な眺めを作り出しています。
写真撮影は複数組での同時撮影が推奨されていましたが、私たちが行った時間帯はすでに空いていたので、一組ずつ撮影していました。
最初は入坑料が高いと思いましたが、実際に鑑賞してみると、圧倒的な絶景という面でも、アートな面でも様々な工夫がこらされていて、面白いスポットでした。
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