ベトナムのハノイに着きました。事前に様々なベトナムに関する情報を勉強しておきましたが、実際に現地を見てみると、わかってくることもあります。
空港には現地時間の22時ごろに着いたのですが、とにかくバイクの量が多いです。空港からエアポートタクシーでハノイ市内に向かいましたが、空港を出たばかりのときにはクルマ中心であったものが、市内に近づくにつれてバイクの量が増えていきました。
中心部になると、バイクの大群の中を縫うようにしてクルマが走っている感じになります。また、バイクの中には自転車が混ざっていることも、これまた混沌に拍車をかけています。
なんでこんなにバイクが多いのか、改めて考えてみると、明らかに公共交通機関の種類が不足していることが原因なのではないかと思います。基本的にはバス便しかないので、クルマかバイクを使う人が増えるのも理解できます。もしも日本でも私鉄、JR、地下鉄がもしもなかったら、似たような状況になってしまうのではないでしょうか。
市内には信号機が付いている交差点もあります。ただ、一昔前と比較すると、格段に信号機が付いた交差点が増えたそうです。ただ、歩行者用の信号機が付いている場所はあまりないようにも見えます。
今回はホテル日航ハノイに泊まりましたが、その近くの信号機は青のときにもクルマが突っ込んでくるので、どのタイミングで渡ればいいのか、最初はとても戸惑いました。
自動車は日本とは逆で左側にハンドルがあります。従って右側通行です。自動車は前方の信号が赤であっても、右折はいつでも実施して良いルールになっているようです。これが歩道を渡りにくくしている一つの原因です。
また、日本のように歩行者優先という考え方は全くありません。さすがに人にぶつかろうとするクルマはいませんが、平気で目の前をすり抜けようとします。
地元の人がどうやって道を渡っているのか観察してみると、クルマが途切れそうなタイミングを見て、道を一定速度で渡り始めます。中央分離帯、または車線で逆側の交通状況を観察しつつ、また渡り始めます。バイクやクルマはそれでもすり抜けようとしていますので、歩くスピードを急に変えたり、中途半端なところで急に立ち止まったりすると、逆にクルマやバイクが当たってくる可能性があるので注意が必要です。
また、クルマやバイクは容赦なくクラクションを鳴らします。どけという意味で使っている人は少ないようで、クルマやバイクがすぐ近くにいるから気をつけてね!という意味で使っている人が多いそうです。日本でもよく、踏切の近くで電車がすれ違う場合には、踏切で待っている人が踏切を渡り始めないように、電車が警笛を鳴らすことがありますが、それと似たようなものなのでしょう。
下手をすると、歩道の上をバイクがクラクションを鳴らしながら走っていることさえあります。こんな環境に慣れてしまえば、日本で少々マナーの悪い行為を見ても頭にくることはなくなると思います。
街には忙しそうに働いている人もいれば、道の傍らで楽しそうにトランプをしている人たちもいます。基本的に外国人が歩いていても気にならないようです。
ホアンキエム湖近くにある旧市街には実にたくさんのお店が並んでいますが、街を歩いていても強引に勧誘をされるようなことはありませんでした。勧誘といえば、タクシーか近づいてきて乗らないかと誘ってきますが、断ればいなくなるので悪質とまではいきません。
今回はタクシーをかなりの回数利用しました。基本的に安心できるタクシー会社を選びましたが、遠回りをしてタクシー料金を稼ぐような運転手にはあいませんでした。ただ、タクシーに乗るときにはグーグルマップで変なルートをとらないかチェツクをかかしませんでした。
歩道はボコボコになっているところが多いです。最初は綺麗にタイルをひいてあったようなのですが、街路樹が育つにつれて根が成長して、タイルを持ち上げてしまっているところが多数あります。歩きにくいところが多いので注意が必要です。
こちらはハノイ駅です。ホテル ニッコーハノイへ行くときタクシーの中から撮影しました。
街中と比較すると駅にはあまり人がいませんでした。やはり鉄道は日常の足としては使われていないようです。
こちらはロンビエン橋です。
「ロンビエン橋」は長さが1700メートル有り、植民地時代の1902年にフランスが建築しました。今から100年以上前に作られたことになります。真ん中には単線の鉄道橋、そしてその両脇に道路があります。2006年以降、歩行者に加えてバイクも通行して良いことになったようです。こちらも本当にたくさんのバイクが走っています。
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