先日、NEXCO中日本の「ググッと群馬」に申し込んで車で群馬を巡りました。その時、松井田妙義インターで降りて、最初に「おぎのやドライブイン」に寄りました。インターからは10分ほどで着きます。国道沿いのドライブインなので手軽に寄ることができます。
横川と軽井沢間は鉄道の難所
横川から軽井沢までは碓氷峠が立ちはだかっているので交通の難所になっています。最初に鉄道ができたときには機関車の歯車とレールの溝を噛み合わせて登るアプト式鉄道でしたが、のちに路線が改良されたことと電気機関車の性能も上がったことで、特急電車などに電気機関車を連結して坂を上り下りしていました。横川駅ではこの電気機関車の連結作業に時間がかかるため、駅弁を販売するには最適な場所でした。
しかし、長野新幹線が開通して横川から軽井沢までの在来線は廃止されてしまったので、現在では峠の釜飯は駅売の需要よりも、車のお客さんを対象にした販売や各地の駅弁祭りなどでよく見かけるようになっています。
おぎのやドライブイン
高速道路が空いていたので、午前10時ごろに現地に着きました。ドライブインはとても空いていました。まずは名物の峠の釜飯を買います。値段は1100円でした。以前来た時には900円ぐらいでしたので、多少値上がりしていました。
券売機で食券を購入すれば、お弁当なのですぐに渡してくれるのかと思っていたのですが、注文を受けてから作ってくれるようです。後から食券の番号で呼ばれる仕組みでした。
こちらは、釜飯の製造工場に隣接してあるということなので、出来立ての状態が味わえるようです。
峠の釜飯
こちらが峠の釜飯です。
蓋を開けてみると、懐かしい釜飯が登場しました。
上に載っている具も美味しそうです。
お新香もたっぷりと付いています。
ご飯や具の味も昔懐かしい味です。
お手拭きを見てみると、こんな注意書きがありました。
筍に白いものが付いていても、天然由来のチロシンなので食べても大丈夫とのことです。また、鶏肉には骨が付いていることもあるとありますが、今まで骨にあたったことはないので、念のための注意書きでしょう。
今まで、この釜でご飯を炊いていると思っていたのですが、よくよく考えてみれば、ご飯が釜に貼り付いていないので、もしかすると別に炊いてあるご飯や具をを釜にあとから詰めているのかもしれません。
食べ終わったあと、釜はせっかくので持ち帰りました。家でも釜飯気分を味わってみたいと思います。
当初は売れなかった弁当
荻野屋の創業は1885年、当時は横川駅の構内で弁当や土産物を売っていましたが、横川駅で下車する人はほとんどいなかったため弁当はあまり売れませんでした。
しかし、お客さんから温かい弁当を食べたいという要望があり、これを実現するために釜が採用され1957年に売り出されたのが峠の釜飯です。当時、お茶やそばつゆを入れる陶器を製造•販売していた取引先の容器が温かい弁当を実現できる容器として白羽の矢が立ちました。
峠の釜飯は65年間で1億7000万食もの売り上げを達成しています。
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