水曜日のお昼に水道橋付近でランチタイムになったので、近辺のお店をスマホで探してみると、インド富士子/ムンド不二という変わった名前のカレー屋さんを見つけました。昼間の営業はインド富士子でカレー屋さん、夜の営業はムンド不二で飲み屋さんという運用形態になっているようです。
さらに歴史を調べてみると、元々はオーナーシェフの方は中央線の吉祥寺駅近くにある欧風カレーの銘店「まめ蔵」でアルバイトをされていて、2007年にインドで南インド料理を学ばれていました。2008年から2016年までは東小金井駅近くで「インド富士」、2015年からは高円寺で人気のカレー店「インド富士子」を経営、その後、水道橋に移転しました。
店舗がある付近まで行ってみても、どこにお店があるのかわからず、一回、通り過ぎてしまいました。もう一回戻ってそれらしき建物の2階を見てみるとお店らしきものがあります。外見はあまりカレー屋さんらしくはありません。特に表には何も掲示物は無かったのですが、階段を恐る恐る上がってみると、営業をしている様子でした。
店内に入ってみると窓際の4人席に案内されました。カウンター席もあるので一人で来ても大丈夫です。この日のカレーは黒板に表示がありました。
- ポークビンダルー
- サオジチキンカレー
- フィッシュカレー(ぶり)
- ダルカレー(豆)
2種を選択すると1300円、3種を選択すると1500円、4種を選択すると1600円という値段体系でした。大盛はプラスで300円です。この大盛というのがご飯の大盛なのか、カレールーの大盛なのか、それとも両方なのかは判りませんでした。おすすめのドリンクはホットチャイで300円です。
今回は一番辛いポークビンダルーと3番目に辛いフィッシュカレーの2種盛を注文しました。10分弱で料理が運ばれてきました。
こちらはポークビンダルーです。後から調べてみると、「南西インドのゴアという地方が発祥のカレーで、旧宗主国のポルトガルの影響を受けた西洋風のカレー」とのことです。
このカレーが本日のカレーの中で分類的には一番辛いということになっていましたが、そこまでは辛く感じませんでした。また、スパイスがツーンと刺激するような印象も無く、ジワジワと口の中、喉、食道、胃袋を刺激してくる感じの味です。実は翌日のお昼ごろまで24時間にわたって、食道にカレーの味が残っているような、そんな不思議な感覚を味わいました。
こちらはフィッシュカレーです。ポークビンダルーと比較して、さっぱりとした味の印象でした。美味しいです。
食べ終わった後に店員さんに聞いて判ったのですが、ごはんの上にのっているパリパリの薄いナンのようなものは、手で砕いてご飯の上にかけて食べると美味しいのだそうです。今度来た時にはそのようにして食べてみようと思います。
このご飯がとても長細いです。もしかすると、今まで食べたお米の中で、一番長細いかもしれません。いわゆるインディカ米なのだと思います。しかも、この料理にはこのお米がとてもよく合っています。1993年頃にお米の不況で市場にタイ米が多く流れたことがあります。このとき、日本人は日本のお米と同じように炊いて同じように茶碗に入れて食べようとしたのですが、日本米とは個性が違うので、この食べ方には合いませんでした。やはり、インド、ネパールなどの各国の食べ方に合わせると味を引き出すことができるのだと思います。
ご飯の左サイドにかかっている赤いものは、植物のビートです。特に色を付けたのではなく、ビートの実の天然の色です。
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