三鷹市の国立天文台に併設されている「星と森と絵本の家」を見学

4.0

三鷹市にある国利天文台の敷地内に、「星と森と絵本の家」という施設ができたことを聞いていたのですが、なかなか行く機会がありませんでした。JAXAの調布航空宇宙センターが一般公開をした日に調布飛行場近くの第二会場を回った後に国立天文台にも足をのばしてみました。

JAXAの一般公開に関しては、こちらで紹介しています。

三鷹市星と森と絵本の家は大正期に建設された国立天文台旧1号官舎を保存活用して作られています。この国立天文台の官舎で暮らした職員さんの奥さんが綴った「天文台マダム日記」が以前人気になったことがあります。今でもこちらで公開されています。

アクセスは武蔵境駅または調布駅から天文台裏または天文台前バス停までバスになります。クルマを利用する場合には国立天文台構内にある有料駐車場を利用できます。有料駐車場を利用する際には、国立天文台の正門ではなく、天文台通り沿いの北側にある入口から入場します。こちらの家系ラーメン屋さんと天文台の敷地が接するところに駐車場への入り口があります。

皇綱家

皇綱家の看板の向こう側が入口です。

国立天文台の有料駐車場への入口

右折入場はできません。この場合は、国立天文台の正門前から回る形になります。

国立天文台の有料駐車場への入口

こちらの入口から入っていくと、有料駐車場があります。3時間まで500円、超過1時間ごとに200円の料金体系です。利用時間は午前8時半から午後5時半までです。

この駐車場の向かい側はこのような竹林があります。取り壊される前は、この奥に他の官舎があったのでしょう。

国立天文台 竹林の中の道

こちらは国立天文台の正門です。正門から入場する場合には守衛さんのところに寄ることが決められていますが、ほとんどフリーパスのようでした。

正門から国立天文台に入ると、三鷹市星と森と絵本の家まで歩く時にこんな感じの景色が広がります。

こちらが星と森と絵本の家です。国立天文台旧1号官舎が使われています。こちらは三鷹市登録有形文化財の第1号です。入館した際は受付で利用方法の説明を受けます。受付がある棟は新しい建物なのですが、官舎の方へは荷物を持って入ることはできません。ロッカーに荷物を預けてから向かいます。ロッカーは100円玉返却式でした。

官舎の中はこのようなしっかりとした作りになっています。2枚目の写真は入口から入ってすぐ左側にある授乳室と表示されている部屋です。天文台マダム日記を読むと、こちらは女中部屋だったという解説がありました。

庭には竹馬などの遊び道具が貸し出されていて、子どもが思い思いに遊ぶことができるようになっています。ボランティアの方々が子どもからの質問に受け応えたりしていました。

無料で利用できる施設ですが、官舎の中にはたくさんの絵本が展示されていて、ゆっくりと読むことができるようになっていました。子どもを連れてくると喜ぶと思います。

ちなみに、なぜ「星と森と絵本の家」を命名したかについては、パンフレットに紹介されていました。

  • 星:国立天文台の知的資源の活用や天文学者等の協力
  • 森:天文台の森の豊かな自然の中にあるという環境
  • 絵本:子どもと絵本の活動に集う多彩な人々との協働
  • 家:大正時代の官舎を保存活用した建物の魅力

建物はこことは少し離れた場所に大正4年(1915年)に建設されました。その後、90年近くにわたって官舎として使用されたあと、三鷹市が天文台から譲り受け、建物をいったん解体、建築基準法に適合させて建築し直したと紹介されていました。その際に管理棟を併設して平成21年(2009年)に復元・再築されています。