二泊三日で愛媛に旅行に行った際、三日目に松山市内の観光をしました。最初に目指したのは道後温泉本館です。伊予市のホテルからクルマで行きました。ナビには道後温泉本館を目的地に設定したのですが、駐車場の場所がよく分かりません。道後温泉本館が正面に見えてきた右手側のお城の上に登る坂道が駐車場への道になっていました。少し分かりにくいです。駐車場でクルマを降りて道後温泉本館に向かうと直ぐに空の散歩道という場所がありました。
ここには東屋や源泉かけ流しの足湯、道後温泉本館のリニューアル工事を説明した展示などがあります。
足湯のお湯は無色透明、とても柔らかい泉質でした。よく身体が温まります。
この足湯からは道後温泉本館を見下ろすことができてとても眺めが良かったです。
愛媛でニュースを見ていたときに、6月1日に夏の暑さを凌ぐために全館で簾をかけたという情報を紹介していました。道後温泉本館は改築工事の際に全館冷房を完備したので、そこまで簾をかける必要はなくなったのですが、やはり夏の情緒を残すために今でも簾をかけているそうです。
坂を降りて道後温泉本館の前まで行ってみました。
そして、道後温泉駅までアーケードが付いた商店街を歩きます。まだ、朝10時前でしたがたくさんのお店がオープンしていました。調べてみると朝8時頃からオープンするお店もあるようです。周辺のホテルに宿泊したお客さんがチェックアウト前に散歩するからなのかもしれません。歩いている人はかなりの確率で外国人の人が多かったです。
店先にはこんな人形もありました。
そして、道後温泉駅へと着きました。こちらの駅舎は明治44年に建築された洋風駅舎を復元しています。
坊っちゃん列車も展示されています。明治の文豪、夏目漱石の小説「坊っちゃん」で登場人物がこの列車を利用していることから、坊っちゃん列車と呼ばれています。明治28年に松山中学校(現在の松山東高等学校)の英語教師として赴任した夏目漱石が当時の様子を脚色して小説化したのが坊っちゃんです。
残念ですが、この日は平日だったためか、坊っちゃん列車の運転はありませんでした。運転されていれば、大人1300円、小児650円で乗車することができます。
坊っちゃん列車は明治21年に松山市駅と三津駅間を762mmのナローゲージで開業した際に走った蒸気機関車が始まりです。しかし、こちらの蒸気機関車群は1954年に運転を終了しました。その後、2001年に低硫黄軽油を使うディーゼル機関によるレプリカの列車の運行を開始しました。煙突からは白い煙を出して走りますが、これは害がない原料を使った特別な蒸気です。
道後温泉駅の昔と今について解説されています。
道後温泉駅を見学したあとは休憩のため徒歩2分ほどのところにある「ユノマチベーカリー」というお店に行きました。
たくさんのパンが並んでいて、どれを食べるか迷ってしまいます。今回はクリームパンと黒糖ロールを購入しました。イートインがありますので店内で食べることができます。コーヒーは缶コーヒーを購入するシステムです。
11時ちょうどが近づいてきたので、坊っちゃんカラクリ時計に行ってみました。マドンナや坊っちゃんなど小説に登場するキャラクターが出てきます。
一番下の部分は道後温泉ということでお風呂になっていました。
カラクリ時計の横には足湯があります。この足湯は残念ながら屋根がありません。この日は小雨が降っていたので、足湯を利用している人はいませんでした。
続いて、アーケードを通って椿の湯に行ってみました。入浴料が大人450円とお安めです。椿の湯のまわりにほ、名代つるちゃんうどん、宇和島鯛めしが食べられる「かどや」などがあります。
そして、道後温泉本館に戻ってきました。
道後温泉本館の向かって左側には、玉の石という少彦名命の足跡が残っていると言われていて、ひしゃくでお湯をかけてお祈りすると願いが叶うと言われています。
散策に要した時間は2時間ほどでした。午前10時を過ぎると平日にもかかわらず、観光客の数がとても増えました。また、インバウンドのお客さんの率もかなり高いです。やはり、日本を代表する観光地だと思いました。
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