千代乃湯
何年かぶりに三鷹市にある千代乃湯という銭湯に行きました。昭和40年創業の老舗銭湯です。もともとはこの地で専業農家をしていましたが、周辺のお宅にもお風呂が無い家も多く、銭湯を開業しました。また、この辺にはお店が無かったので、千代乃湯マーケットという商店も開設、人が集まるようにしました。
現在、高規格道路に拡張工事中の調布保谷線から少し入ったところにあります。当時は家庭にお風呂がある家は少なかったころで、銭湯はコミュニティとして大いに賑わったことでしょう。昭和46年にはコント55号の「笑ってたまるか」という番組のロケも行われたそうです。
駐車場
こちらの銭湯、広めの駐車場も完備しています。
建物の外観
外から見ると銭湯の雰囲気はあまりなく、マンションみたいな雰囲気の建物です。外から見ると2階があるように見えますが、お風呂があるところの2階は吹き抜けになっていました。
営業案内
こちらが営業案内です。ちなみに写真に写っている方は創業し地域に貢献した1代目です。「ようこそおこしくださいました。当店は公衆浴場です。どなたさまも湯ったりと」。
「ヘルストンはじめました」という張り紙も気になります。
受付からラウンジ
下足入れに靴を入れて先に進むとすぐに受付があります。受付の先にはラウンジがあります。こちらでは飲み物を飲んだり食事をしたりすることもできます。食べ物の外からの持ち込みは禁止です。
受付の向かい側には自動券売機が二台ありますので、そちらで入浴券を購入します。入浴券は銭湯統一価格で大人460円ですが、サウナを利用する場合は別に200円です。今回はサウナにも入ることにしました。サウナの券を受付で渡すと、下足入れの鍵を預けてかわりにサウナ室に入るための道具?、先が引っかかるようになっているプラスチックの板を受け取ります。
サウナ
サウナ室に入るときにはこのプラスチック板の先端を鍵穴に刺しひっかけて、手前に引くような形になります。
男湯と女湯は入れ替え制のようで、今回の男湯のサウナはスチームサウナのようなタイル敷きの部屋でした。調べてみると「すいれんの湯」という方が男湯に割り当てられていたようです。
もう一つはドライサウナの一茶の湯です。遠赤外線サウナストーブがあります。「すいれんの湯」では水風呂の横にサウナ室でお尻の下に敷くためのマットがありますので、これを忘れずに持ってサウナ室に入ります。(フロントでマッサージソルトを売っているのでこれを購入すると塩サウナとして楽しめます)
ちなみに水風呂は創業者が手掘りをして湧き出したのだそうです。「天然名水」と書かれています。
シルク風呂
お風呂の方は内風呂に白い細かな泡が充満したミルクのような見た目の低温湯、こちらはヘルストン温泉の表示がありました。また、行った日が母の日でしたのでバラの花も浮いていました。
銀泉浴風呂
水風呂はギリギリ4人程度が入ることができるサイズです。水温は少しあたたかめで、25度ほどの表示でした。
あとは銀イオンが充填されている浴槽があります。抗菌効果などがあるようです。
壺湯
露天風呂は壷湯が二つ、白湯の浴槽が一つでした。銭湯でこれだけのバリエーションがあれば十分だと思います。
銭湯なので洗い場にはシャンプー類がありません。持参する必要がありますので、そこだけは注意が必要です。
こちらの小説でも千代乃湯が紹介されているそうです。
BS朝日の「サウナを愛でたい」で特集
2025年8月9日放送のBS朝日「サウナを愛でたい」という番組で、三鷹市の千代乃湯が特集されました。出演はヒャダインと濡れ頭巾ちゃん、ナレーションは檀蜜さんです。
千代乃湯は現在は3代目のご夫婦が経営されています。全体的に優しいと評価されていました。
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