肥後街道は肥後の国(熊本市)と豊後の国(大分市鶴崎)を結ぶ道で、江戸時代の参勤交代道路として、たくさんの人が往来していました。全長124キロメートルです。
この肥後街道の今一宿があった場所に石畳みが残っているというのを観光パンフレットで見たので、行ってみました。こちらは今市にある丸山八幡神社です。この神社付近から660メートルにわたって石畳の道が残っています。
今市石畳の方向は道路が凸凹だという表示が付いています。
肥後街道の解説板です。
道幅は8.5メートル、その中央の部分に幅2.1メートルの石畳があります。現在は石畳の両側の部分は舗装されていますが、昔は石畳よりも20cmほど低い未舗装道だったそうです。
この道を車でゆっくりと通ったのですが、石畳の上は車で走れるものではありません。平石でさほどの凸凹はないかとも思ったのですが、車で通ると上下に激しく揺れて走行が困難です。したがって左右の舗装されているところを車で通る形になります。しかし、舗装部分も狭くなっているところが随所にあるので、どうしても石畳の上にタイヤがのってしまいます。
車社会が到来したときに石畳の道が嫌われてしまったことがよくわかる体験でした。
なおこちらでは、石畳の保護のためにこの道を走るときにはゆっくりと走ることが義務付けられています。
こちらが今市宿場町の見取り図です。660メートルの区間の中でも真ん中あたりにジグザグになっているところがあります。
660メートルという長さは思ったよりも長かったです。
これだけの石畳の道が残っているのは貴重なことだと思います。当時の建物を復元したり、観光客が気軽に寄ることができる茶店を出したりといったことをすると、人気が出るかもしれません。
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