中央本線に猿橋という駅がありますが、以前から「おもしろい名前の駅だな」と漠然と思っていました。この駅名の由来ともなっている橋を見てきました。まわりにはそんなに駐車スペースがないようなので、事前に調べた結果、大月市の郷土資料館の駐車場にクルマを停めて猿橋まで歩いていくことにしました。歩いて10分もかかりません。
猿橋郷土資料館と猿橋公園
郷土資料館は国道20号線から桂川方面に少し降りていったところにあります。ナビで案内をしてもらっても甲州街道からどこで曲がれば良いのか判りにくかったので、注意深く走ってください。小さな案内板もありました。
郷土資料館の駐車場には20台ほどの普通車を停めることが出来ます。混んでいるかと思ったのですが、数台分のスペースの余裕がありました。郷土資料館のまわりには猿橋公園として遊具が設置されています。
名勝 猿橋
そして、猿橋に向けて歩いてみます。桂川沿いに道が整備されています。「200メートル」と書かれているのですが、実感としてはそれ以上の距離があるような気がします。
歩いていって階段を上り崖を曲がっていったところで、猿橋が突然、眼前に現れます。とても変わった構造をしていて、風格があります。
猿橋の上にも行ってみました。
猿橋の上から見た桂川は下の写真のような感じに見えます。険しい崖です。
八ッ沢発電所施設第一号水路橋
逆側を見ると、なんだか低いところに鉄橋が架かっています。今では使われていない橋のようにも見えます。調べてみると、八ッ沢発電所施設第一号水路橋という名前で、明治45年に送電を開始した東京電灯(現在の東京電力)の発電施設の一部になります。この桂川にかかる第一号水路橋は長さ63.63メートル(橋長42.7メートル)、幅5.45メールの鉄筋コンクリート造単アーチ橋で建設当時は国内最大でした。上野原町八ッ沢に発電所建設に伴い、駒橋発電所で使用された水を有効に活用し桂川左岸の支流の水を合流させるため桂川を横断する形で水路が架けられました。周辺の景観との調和を重視したデザインになっています。
この八ッ沢発電施設建設は大月市駒橋の桂川取水口から大野調整池を通って八ッ沢発電所まで約14Kmにわたり取水口、隧道、調整池などの施設が連なるもので、大正3年に大野調整池の完成をもって全体が竣工しました。
大月近辺に行った際に少し時間に余裕があったら、この猿橋の見学はいかがでしょうか。
【2019/10/12追記】
充電させてもらえませんか
出川哲郎の充電させてもらえませんか?でこちらが紹介されていました。橋の近くにあるお店で大きなかき氷を食べていました。

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