船の科学館で展示されている青函連絡船の羊蹄丸が9月末を持って閉館されます。8月最後の日曜日に船の科学館に行った際に、羊蹄丸も見学してきました。もともと、青函連絡船は明治41年3月に開通しました。青森と函館を結ぶ航路であるため、青函連絡船と呼ばれています。
この航路の特長は直接、地上のレールと船の中のレールを接続することが出来て、コンテナ車や貨物車、客車などを直接積んで、海の上を運ぶことが出来ました。この羊蹄丸も後ろから見ると、レールが見えています。
羊蹄丸は昭和40年に就航しました。そして、22年7ヶ月にわたって青函航路で運航されて、昭和63年3月に最後の上り客船で任務を終了しました。平成8年3月に今の船の科学館前の水域で一般公開されています。
船内は海をテーマにしたシーアンドシップワールドや昭和30年代の青森駅の様子を体感することが出来る青函ワールド、そして青函シアターなどの設備があります。
こちらが展示室への入口になります。横には羊蹄丸のマークが見えます。
奥に進んでいくと、羊蹄丸の船長さんがいます。
こちらは青函シアターの入口です。こちらの青函シアターでは青函航路に関する映画を放映していました。
そして、こちらが昭和30年代の青森駅を再現した青函ワールドです。いつ来ても、とても良く出来ていると思います。この展示も譲渡先が決まってしまうと展示が引き継がれないかもしれませんので、これが見納めになるかもしれません。
こちらは魚屋さんです。
同じ魚屋さんのおじさんとおばさんを前から見るとこんな感じになっています。
こちらは古屋用品店です。
こちらもリンゴ屋さんです。やはり青森なのでリンゴ屋さんが多いです。
各お店の壁にはホーロー看板もかかっていたりして、とても当時の雰囲気が漂っています。
犬もいます。
こちらは焼き芋屋さんです。
こちらは八百屋さんです。
こちらはタマゴ屋さんです。一個15円と表示されていました。タマゴは物価の優等生と言われていますが、当時も今もあまり価格が変わっていないような気がします。
こちらには食べ過ぎな人がいました。
こちらは駅員さんです。電話をしているようです。電話機はもちろん黒電話でした。
こちらの親子は切符を買っています。
まだまだあります。こちらは、たばこ屋さんです。
台車に乗っけて船から荷物を下ろしています。
こちらの女性は船のデッキからどこか遠くを見ています。後からは誰かが本格的に撮影しています。
こちらは急行「津軽」の客車です。
客車の中を見ると、こちらにも子どもなどがいました。
こちらは女の子が客車の窓に貼り付いています。
こちらのお客さんはカレーライスを食べながら寝てしまったようです。
これだけの施設を展示してあった羊蹄丸ですが、10月以降はどのようなことになってしまうのでしょうか。もしも譲渡先が見つからなかった場合は解体するという話しも出ていますが、貴重な船なので出来れば、どこかで展示を続けて欲しいところです。
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