8月の最後の日曜日に船の科学館に行ってきました。9月末に船の科学館は休館してしまいます。その9月30日まで豪華客船タイタニック号の企画展示が実施されています。ちょうど今年で進水100周年になるようです。
1911年に北アイルランドのベルフェストで進水したタイタニック号は英国の海運会社「ホワイトスターライン社」が、当時世界最大にして最高の贅を尽くした豪華大型客船です。
1912年にイギリスのサウザンプトン港からニューヨークに向けて処女航海に出航したのですが、氷山に衝突したことをきっかけにして沈没してしまいました。この悲劇は、多くの映画などで描かれています。
こちらは再現されたタイタニック号の1等船室です。洋上の宮殿と称された船内の1等船室が原寸大で再現されています。
タイタニック号は高級ホテルを目指して設計されたようです。こちらのパネルで詳しく解説されていました。
こちらはタイタニック号の模型です。
本物のデッキチェアも展示されていました。
そして、こちらは本物の二等ダイニングルームチェアです。
船体は防水隔壁で16の区画に区分されて、そのうちの2区画(船首部では4区画)に浸水しても沈没しない構造になっていました。
1912年4圧10日にイギリスのサウサンプトン港からニューヨークに向けて処女航海に出航しました。乗員と乗客をあわせて2200人もの人が乗っていたそうです。
氷山に衝突したあとの様子はこちらのボードで説明されていました。
こちらは電信文です。
沈没に伴い悲しい物語がたくさんあったことが記されています。
また、タイタニック号の設計図が展示されていました。日本では初公開になるそうです。アイルランド大使館、イギリス大使館の協力のもと、北アイルランドのアルスター民俗・交通博物館に保管されている貴重な30枚のうち5枚の設計図を初めて国外に持ち出すことの許可を受けたそうです。
さらに、タイタニック号のレストランで使われていた食器も現存している4つのうちの2つが展示されています。
貴重な展示物が多く参考になる企画でした。
【2021年2月4日追記】
船の科学館は本館が2011年10月から休館中です。本館は開館後37年が経過して施設建屋・展示内容共に老朽化が著しくなったためとされています。別館や屋外展示物は見学することが可能です。
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