高知へ旅行に行った際に馬路村というところに寄りました。こちらでは復元された森林鉄道やインクラインに乗車体験することができます。馬路村では明治40年から昭和38年にわたって、木材、製品、人、物資などを輸送するために森林鉄道が使われていました。馬路村はとても林業が盛んで全国的にも珍しい二つもの営林署が存在していました。日露戦争の戦利品を流用して、田野町、馬路、魚梁瀬に至る40Kmもの区間で森林鉄道が運転されていました。
そんな馬路と魚梁瀬という場所の二か所に森林鉄道が復元されています。まずは馬路に行ってみました。馬路温泉のそばにあります。車は馬路温泉の駐車場に停めました。駐車場には馬路村の観光マップがありました。
駐車場ですぐに目に入ってきたのがインクラインです。まるで小さなケーブルカーのように見えます。
続いて、森林鉄道の切符売り場がある建物へと行きました。こちらにもインクラインの模型がありました。インクラインに乗るための切符もこちらで購入できます。もう12月ということもあり、日曜日ではありましたがほかにお客さんはいませんでした。
魚梁瀬森林鉄道の歴史が張り出されています。
こちらには魚梁瀬森林鉄道にまつわる写真が展示されています。
魚梁瀬森林鉄道に関しては、こちらの公式ページに数多くの写真や動画が公開されているので参考にしてください。
一方でこちらはインクラインの説明です。モーターやエンジンといった一切の動力を持っていない、水の重さだけを利用したケーブルカーです。
まずは復活された森林鉄道の方に乗ってみました。
切符は木材を使って作られています。やはり木の村のアピールでしょう。
線路は一周300メートルのループ線になっていますので、一周すると元の場所に戻ってきます。このコースを二周してくれます。
ガタガタと音がしながら列車は走っていきます。決して乗り心地の良い乗り物ではありません。
列車は一編成しかありませんので衝突する可能性は無いようにも思うのですが、なぜか信号機がありました。
川沿いに走っていきます。
続いてインクラインの方へと行ってみました。
車両に乗りました。見上げると、すごい勾配であることがわかります。
車両が最下部にいるときには車両に水がたくさん入った状態になっています。そして車両の水を抜くと、重りとのバランスが変わり車両が上に登っていくようになります。下の写真でパイプの中に水が流れているのがわかるでしょうか。
台車が坂を上り始めました。
半分くらいまで登ってきたと思います。台車が走るレールの50cmほど下にもう一つのレールがあって、ここをバランスをとるための台車が走るようになっています。
一番上まで台車が来ました。下に降りるときには、また台車に水を入れます。
水を貯めておくためのタンクもあります。
二本のケーブルがあります。このケーブルが上の人が乗るための台車と下の重りがのせられた台車を滑車を介してつなげています。
台車に勢いよく水が入れられていきます。
頂上は展望台になっています。こちらは昭和30年代に同地点から撮られた写真です。人口は3000人と現在の3倍の人が住んでいました。映画館もあります。
こちらが今見た光景です。
子ども向けにアスレチックの設備もありました。
今度は坂を下っていきます。真ん中付近を通行中に注意深く下を見ていると、重りを載せた台車が上に登っていくのが見えました。
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