広島で2時間ほどの余裕があったので、駆け足で原爆ドームと平和記念公園、広島平和記念資料館をまわりました。
広島の駅前から路面電車に乗り込みます。宮島口に行く電車がちょうど出てしまったので、すぐに来た江波行きの電車に乗りました。そして、20分ほどで原爆ドーム前停留所に到着です。
すぐ前に原爆ドームがありました。
広島に投下された原子爆弾の被害の大きさを今に伝える被曝建造物です。ユネスコの世界遺産に登録されています。もともとは、広島県産業奨励館と呼ばれていました。
wikipediaによれば、日清戦争のときに広島市に大本営がおかれたことをきっかけとして軍都として急速に発展しました。そして、都市が発展するとともに、広島県産の製品の販路を拡大する必要が生じて、広島県物産陳列館として1915年(大正4年)に竣工しました。ちょうど、できてから100年が経過したことになります。
テレビなどで見ていた印象よりも、もっと建物の被害は大きくて痛々しい印象です。
昭和20年8月6日に原子爆弾が投下されました。この産業奨励館は爆心地から北西160メートルの至近距離で被曝して、爆風と熱線を浴びて大破しています。
戦後、市民からはこの残骸が原爆ドームと呼ばれるようになりました。一番頂上のドーム型の鉄骨の形からそう呼ばれています。市民の中にも記念物として残すべきだという声と被曝の悲惨な思い出を思い起こすことから取り壊すべきだという両方の声があったそうです。
昭和28年には原爆ドームは広島県から広島市に譲与されました。そして、被爆後の原型のままで保存される形になりますが、風雨にさらされる中で小規模な崩壊が発生し、昭和37年に建物の内側への立ち入りが禁止されるようになります。
昭和41年には広島市議会が原爆ドームの保存を要望する決議を行っています。これを受けて広島市では寄付金等をもとにして一回目の保存工事を実施しています。
こちらが広島平和記念資料館です。入場料は思っていたよりも安く、大人200円でした。調べてみると、最近まで大人50円だったものを値上げして200円にしたのだそうです。まだ、赤字を埋められないようなので、寄付金付き500円といった入場券も作っていいのではないかと思いました。
教科書の写真で見たような展示物が多数ありました。
投下された原子爆弾、リトルボーイの模型です。長さは3メートルあります。
女学生の手提げ袋です。
焼け焦げた三輪車です。
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