会津田島のダイワリンクホテルで宿泊し、祇園会館などを見学したあと、前沢の曲り家集落に行ってみました。茅葺き屋根の曲り家が保存されている貴重な集落です。
文禄年間の1592年から1595年に横田城主、山内氏勝の家人、小勝入道沢西という人が主家が滅んだ際に移り住んだことに始まると伝えられています。23戸のうち13戸が曲り家になっています。
1907年には全戸が焼失する大火があって、各戸が同じ大工さんの集まりで建築してL字形の整った統一的景観を生んでいます。
案内所や資料館は4月中旬から11月中旬までオープンしています。
集落の手前に駐車場があります。これよりも奥には一般の車は進入することができません。この駐車場に車を停めて、受付で300円を払います。
駐車場の奥には蕎麦屋さん(曲家)もあります。古い曲り家を移設して改造したものです。隣接する蕎麦畑で収穫された地粉「使用した蕎麦や蕎麦ゼリーなどの甘味があります。
集落の入り口は舘石川を渡る橋です。
道祖神です。
バッタリ小屋です。水の力で臼の中を杵で打つようになっていました。
こちらは水車小屋です。
この道を歩いていくと建物になります。
曲り家資料館です。
曲り家は突出した部分を厩に使用して、この突出部にも出入り口があります。土間は奥まで伸びていて、それに面して厩と便所が並ぶ形になっています。
この地にはかつて前沢の大杉がありました。
建物の中には大杉の根元が残っています。この直系から考えると、とてつもなく大きな杉だったのではないでしょうか。調べてみると、前沢の大杉は根回り約11m、目通り幹周り約8m、高さ約30mありました。山津波によって根元が埋没したと言う伝えがあり根周りはさらに大きく、樹齢800年に及ぶと推定されています。
昭和30年には「福島県指定天然記念物」の指定を受けました。しかし、平成4年8月7日前沢を中心に激しい雹(ひょう)と共に突風が発生し大杉が倒壊してしまいました。
集落の奥には薬師堂があります。コウモリが寝ていることもあるそうです。瑠璃色の天井絵が特徴です。
この後、お休み処「いろり」で「ばんでいセット」を食べてくつろぎました。
【2019/10/12追記】
「昼めし旅」というテレビ東京の番組を見ていると、秋の秘境路線バス旅、茅葺き屋根の里へという内容でした。コースは会津田島駅から舘岩の観光案内所を通り、前沢の曲り家集落で降りました。レポーターは門脇佳奈子です。
集落を歩いていた住人に声をかけてそのまま「あなたのご飯見せてください」とお願いしたところ、断られてしまいました。
さらに集落を歩いていく中で、また村の中で広報を配っている人に声をかけて、修繕中の家を見たり、ほかの住人に声をかけたりと精力的に動きます。どうもガチでアポなしのようで、結構な確率で昼飯を見るのは断られています。
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