最近、高速道路を使って関東近郊に行くことが多いのですが、大都市近郊区間が混んでいることは勿論のこと、「なんでこんなところが?」と思うようなところでも渋滞に巻き込まれることが増えてきて、かなり迷惑を受けています。自然渋滞のほか、事故渋滞も増えているのではないでしょうか。
私自身も初心者マークが外れないサンデードライバーなので、あまり偉そうなことが言える立場ではありませんが、普段はあまり高速道路に乗らない人が、ずいぶん高速道路を利用しているような気がします。地方高速道路が最大1000円になったことを受けて、普段は高速道路を利用していなかった人がずいぶん高速道路を利用しているのではないでしょうか。
高速道路を走っていても、追い越し車線を漫然と走り続けているクルマが増えたような気がします。追い越し車線と走行車線でクルマが並んで走ると、後ろのクルマが追い越すことも出来ずに、どんどんその後ろの行列が長くなってしまいます。クルマを追い越さないのであれば、走行車線にすぐ戻るのがやはり礼儀だと思います。車線変更をする際の後方確認が不十分なために接触しそうになる危険なシーンを見る機会ですら増えてきました。やはり、高速道路はその恩恵をこうむるために特別な料金を支払うことを前提にした方が良いと思います。
逆に長距離バス、鉄道、飛行機、フェリーなどの交通機関に対しては、もっと援助をして安くした方が良いと思います。交通エコロジー・モビリティ財団というところの発表によれば、1人を1km運ぶのに排出されるCO2は下記のようになります。(バスに何人乗るか、鉄道に何人乗るかなどの条件によって変わってきますが・・)
排出されるCO2
・自動車 173グラム
・路線バス 55グラム
・鉄道 18グラム
鉄道は自動車のわずか1割程度のCO2しか排出しないことになります。民主党が言うとおり、もしも高速道路原則無料化などということをすれば、旅行などで鉄道やバスを使用していた人がどんどんマイカーに移っていってしまいます。すると、その人を運ぶために排出されるCO2量が最大で10倍になってしまいます。鳩山内閣ではCO2排出量を大胆に減らすことにしていますが、高速道路無料化などという逆行する政策を実行していたら、どうなってしまうのでしょう。何かが間違っているように思います。
今日は日本バス協会が「公共交通体系を損なう恐れがある。拙速な無料化には全国の事業者が反対している」という要望書を前原国土交通大臣に提出しました。即刻、前原大臣は高速道路原則無料化を取りやめて、公共交通機関に対する支援に予算を活用した方が良いと思います。
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