小金井市の連雀通りの横は「はけ(国分寺崖線)」になっています。こちらは高さ10mから20mほどの河岸段丘になっており、保存林や公園の一部として利用されており、豊かな自然が残されています。国分寺付近ではお鷹の道などが整備されていますが、この小金井市内でも、はけの森美術館などが、はけの下に整備されています。
食べログを見ていると、はけの下美術館に併設されているオーブンミトンカフェというところの評判がとても良かったので、行ってみることしました。
場所は連雀通りのケーオーディツーがあるところ付近から坂を下っていったところになります。
連雀通り沿いの駐車場にクルマを停めて、はけの森美術館を目指しました。すぐに、はけの自然が目に飛び込みます。
この坂があるところが、はけにあたります。
こちらはムジナ坂という名前が付いていました。
はけの下にも自然が残されています。
この先の木がたくさんあるあたりが美術館のあるところです。
周囲は美術の森緑地として整備されていました。
小川もあります。
オーブンミトンカフェの案内がありました。10時オープンですが、まだ10分ほどあります。
オーブンミトンカフェは旧中村研一邸を利用して営業しています。中村研一氏は大正から昭和にかけて、近代洋画壇の重鎮として活躍された方です。戦争の空襲で代々木にあったアトリエが焼失し、この小金井の地に移り住み、作品を作ってきました。
平成元年に中村研一記念美術館が開館し、平成16年に小金井市へ寄贈、平成18年に「はけの森美術館」が開館しました。
こちらが玄関からのアプローチです。
こちらが中村研一邸です。喫茶棟と呼ばれていました。
駐車スペースは2台分ありますが、公式サイトでは身障者用という表示がありました。
建物の入り口に向かいます。こちらの裏庭は物凄く蚊が多く、オープンを待っている間にずいぶん刺されてしまいました。
はけを登っていく小道もあります。
オーブンミトンカフェ
夏は長期間の休業をします。
玄関で靴を脱いでスリッパに履き替えて店内に入ります。誰かの家にお邪魔するような雰囲気です。玄関ホールにはケーキの販売コーナーがありました。
こちらが喫茶コーナーになります。
こちらのオーブンミトンは以前は小金井の別の場所(農工大通り沿い)で持ち帰り専門店として営業していましたが、はけの森美術館開館に伴い、旧中村研一邸でイートインも含めた営業を開始したそうです。
メニュー
メニューを広げてみました。
紅茶類です。
コーヒーやジュースもあります。
食事もありました。食事は11時30分から注文できます。
デザートセットです。
今回は870円の「はけの森セット」にしました。
飲み物の他にシフォンケーキと小ぶりなシュークリームが付きます。
このシュークリームが本当に美味しいです。フォークをいれると皮の部分がサクッとしていて、中のクリームがフォークの先に絡みついてきます。この絡みついたクリームを口に含んで見ると、トロッとした食感とほのかな甘みが口に広がりました。味もとても濃厚で絶品です。
今回、11時過ぎにお店を出たのですが、この時点ですでにシュークリームは売り切れてしまっていました。テークアウトのお客さんの中でたくさん購入する人がいたのかもしれませんが、シュークリームを食べたいときには早めに行ったほうがよさそうです。
紅茶のポットは時間が経つと濃くなってきてしまいます。そこで、さし湯をお願いすると、お湯の入ったポットを持ってきてくれます。
この日は他にお客さんは一組しかいなかったので、ゆっくりとくつろぐことができました。午前11時ごろになると、いつの間にか満席になってしまいました。この日はお盆休みの金曜日でしたが、やはり人気店だと感じさせました。
こちらのお店、イートインだけではなくケーキをテークアウトで買いに来るお客さんの数が多かったです。
【2017年1月27日追記】
オーブンミトンカフェは閉店
調べてみると、2016年3月末にオーブンミトンカフェは閉店してしまったそうです。とても雰囲気の良い喫茶店だったのに残念です。
【2020/07/18追記】
岩崎工房
はけの森美術館からほど近いところにある岩崎工房というチェロやバイオリンを修理してくれるお店がアド街ック天国で紹介されていました。
〒184-0012 東京都小金井市中町1丁目7−29
移転先のオーブンミトンカフェも上位に入っていました。移転先はこちらです。
〒184-0004 東京都小金井市本町1丁目12−13
【2021/03/20追記】
借りぐらしのアリエッティ
このすぐ近くにある「はけの小路」はジブリ映画の「借りぐらしのアリエッティ」で作画の参考にされたそうです。
【2023/02/20追記】
立地面の問題でカフェ運営が困難
オーブンミトンカフェが閉店したあと、musashino はけの森カフェが2022年末8月から新型コロナウイルスの影響で臨時休業したまま昨年12月に事業者が退店してしまいました。
市では春にカフェに使っている洋画家 中村研一氏の邸宅の雨漏りなどを改修した後、6月に運営受託者を募集する予定です。
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