青梅鉄道公園に展示されているクモハ40です。東京や大阪の通勤用として昭和7年から導入された電車です。2007年から青梅鉄道公園に静態保存されています。
それまでの電車は1両の長さが17メートルだったのですが、このクモハ40からは定員を増やすために20メートルに長くなりました。この054号車は1935年(昭和10年)に製造され総武線・山手線・中央線・日光線などで活躍した車両です。晩年は国府津電車区で職員輸送用として配備され各地のイベントにも駆り出されました。
同じく国府津電車区で職員輸送用として配備されたクモハ40 074は大宮の鉄道博物館に保存されました。
鉄道博物館に展示されているクモハ40型の電車
鉄道博物館のヒストリーゾーンに「クモハ40型」という電車が展示されています。この電車、外から見ると焦げ茶色の車体で、かなり古い形式の電車であることが判ります。昔は中央線でも走っていたようですが、私が子どもの頃には青梅線でときどき走っていたの...
昔は青梅線の電車は茶色い旧型電車ばかりでした。よく、山に行くときにリュックを背負って青梅線に乗ることがあったのですが、入口から入ったところの車両の真ん中にポールがたっていて、そこにリュックをまとめて置くことができたので便利でした。
青梅線に順次101系の新性能電車が投入された後は国府津電車区の職員輸送用として利用されて、JRになったあとも各地のイベントで利用されました。その後、大宮工場で保存されていたものを青梅鉄道公園へ移動しました。
青梅鉄道公園のクモハ40には片側には青梅、そして逆側には立川の行き先表示板がついています。以前、青梅線にも同じ形式の電車が走っていましたが、そのときの雰囲気をよく出していると思います。
以前は青梅鉄道公園の展示車両は雨ざらしの状態になっていましたが、今回行ってみると、きちんと屋根が設置されていました。これからもクモハ40が綺麗な状態で保存されると良いと思います。
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