休館間近の船の科学館を見学

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休館間近の船の科学館

九月末でお台場にある船の科学館が休館することが発表されています。船の科学館は海と船の文化をテーマにした海洋博物館です。博物館の建物はまるで大型のクルーズ客船を想像させるような外観をしていて、煙突を模した部分の頂上が展望台になっています。

また、屋外の展示物もいろいろあります。潜水艦の「たんかい」、PC18潜水艇、大型スクリュープロペラ、半没水型双胴実験船「マリンエース」、安乗埼灯台、大瀬崎灯台、戦艦「陸奥」の主砲、海底ハウス「歩号一世」などです。

また、少し離れたところには、船が二隻浮かんでいます。ひとつは青函連絡船の羊蹄丸、そしてもう一つが、南極観測戦の宗谷です。これらの設備を船の科学館の入館券だけで見学することができます。


今まで、何回か行ったことはあるのですが、今回を逃すと、次はいつ来れるのか判らないこと、および、子供が夏休みの宿題の参考にするために行きたいと行っていたことから、8月最後の日曜日に行ってきました。

少し早めに家を出たのですが、都内の道はとてもすいていて、開館時間の10時、30分前に着いてしまいました。子どもがアニメ番組のワンピースをみたいと言うので、そのまま、駐車場に入って見させていました。こんなに早かったのに、すでに駐車場には30台くらいのクルマがとまっていました。やはり、入館者の人が増えているのでしょう。

船の科学館の駐車場
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本館の一階

本館の一階は展示場の入り口になります。自動券売機があり、ここには20人くらいの人が並んでいました。奥の受付には係の人が余裕ありそうな感じでしたので、券売機が混雑しているときには受付での入館券の販売も併用したほうがよいと思います。この期間は感謝のキャンペーン価格になっていて、大人は200円、子どもは100円でした。

10分くらいでチケットを買うことが出来て、入館しました。船のあゆみ、船の仕組み、船をつくる、船を動かすといった展示があります。

こちらは1世紀のローマの商船です。

一世紀のローマの商船

こちらは19世紀の蒸気船ジャパンです。

蒸気船ジャパン

こちらは1929年の客船ブレーメンです。

客船ブレーメン

貨物船の秋田丸

貨物船 秋田丸

神戸税関監視船 「こうべ」

神戸税関監視船 こうべ

クイーンエリザベス二世号

クイーンエリザベス二世号

1906年に建造されたモレタニアという客船の大きな模型はとても迫力がありました。主機関に蒸気タービンを本格的に採用した結果、北大西洋航路を平均25ノットで横断することに成功したそうです。

本館の地下1階

地下1階には「海をひらく」、「アクアビジョン」があります。海洋開発の現在と未来をジオラマ展示で紹介しています。地下1階ということもあって、主に海底や潜水用具などの展示がありました。

本館の二階

海の安全、海に親しむ、にっぽんの海、海をまもる、船がはこぶ、船と魚、船と港などの展示があります。船のいろいろな役割を通して船と人の豊かな関係を紹介するコーナーになっています。

本館の三階

古代から幕末、そして明治初期までの日本の船の歴史を精密な和船模型で展示紹介しています。また、一角には東京海上保安部港内交通管制室というところがありました。

東京海上保安部港内交通管制室
東京海上保安部港内交通管制室の説明

ラジコン船コーナー

東京海上保安部港内交通管制室の横を通り抜けていくと、やがて大きなプールに突き当たります。こちらにはたくさんのラジコン船が浮かんでいて、100円を払うことでラジコン船の操縦をすることができます。

ラジコン船操縦コーナー

こちらがラジコン船の操縦をする機械です。

ラジコン船の操縦をする機械
ラジコン船のプール

三階にはこれ以外に特別な展示としてタイタニック号の展示がありました。こちらは別のエントリーで紹介します。

レストラン 海王

4階にレストラン海王という中国料理を楽しむことが出来る場所があります。別のエントリーで紹介します。

展望台

エレベーターを使って展望台まで上がることが出来ます。こちらは、とても高いところで、まわりに遮るものがありません。360度の展望を楽しむことが出来ます。たとえば、レインボーブリッジもとてもよく見えます。

展望塔から見たレインボーブリッジ

こちらのビルがたくさん建っている方向は汐留でしょうか。

汐留の方向

日本科学未来館の方向です。

日本科学未来館

色々な展示を見て、結構歩きました。万歩計を持っていたのですが、4000歩以上は歩いたようです。これだけの施設が休館してしまうことは実に残念なことだと思います。まだ、再オープンがいつになるのかは発表されていませんが、是非、何時の日か、再オープンして欲しいと思います。

帰りに駐車場に行った際に事前精算機で予め駐車料金を精算しておきました。800円でした。最初の1時間が300円、以降、30分ごとに100円という料金体系ですので、3時間30分いたことになります。

船の科学館の駐車場事前精算機

【2016/05/08追記】

羊蹄丸と南極観測船

2011年10月に本館の展示を休止しましたが、南極観測船の宗谷の展示公開と屋外展示場での収納物展示を中心として博物館としては営業をしています。しかし、本館については今後の再開の目処について発表されていません。また、青函連絡船の羊蹄丸が以前は展示されていましたがこちらも売却されて現在は展示が行われていません。

羊蹄丸の中では「青函ワールド」という独特の展示が行われていましたが、この展示は青森に停泊している八甲田丸に移されていました。

青森の青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸を見学
八幡平から足をのばして、東北道で青森まで来ました。メモリアルシップ八甲田丸が展示されていることを知ったので、寄ってみることにしました。青函連絡船は明治41年の就航以来、80年の間に55隻の船が作られました。この八甲田丸もその1つで、最終運航...

東京国際クルーズターミナル

船の科学館から歩ける範囲に東京国際クルーズターミナルという施設ができたそうです。

もともとは東京オリンピック開催に向けて、船で東京に来る人のために作った施設ではあるのですが、東京オリンピックはコロナ禍のために無観客開催、その後もコロナ禍が続き、外国の方が船で東京に来ることができるような状況でもありません。

とてももったいないのですが、施設は閑散としているようです。

東京国際クルーズターミナル

ただ、施設は新しく、また館内の待合室や展望も良いようなので、近くに行く機会があったらぜひ寄ってみたいと思っています。

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