栃木や群馬、静岡といった場所で温泉ホテルや旅館、合計で12館を展開している「おおるりグループ」が10館を8月末で閉鎖して売却することが本日報道されました。
東京都内などから専用の送迎バスをホテルまで直行させて、交通費込みで驚きの価格を実現させたり、夕食と朝食はバイキングで多彩な料理を提供して話題になったりしていました。
よく関越道や東北道を走っていると、おおるりグループのバスが走っていたので覚えている方も多いのではないでしょうか。
爆走する こまどり交通の
ISUZU製バス‼️おおるり観光!
田吾作饅頭😜まるで、修学旅行並の面白旅🙌 pic.twitter.com/49pbtL626y
— haruki (@haruki92033948) September 21, 2018
こちらの「湯けむり号」も首都圏からの送迎は2021年3月末で終了し、宿泊施設近隣のターミナル駅からの送迎に切り替えていたのだそうです。
売却が予定されているのは、グループの本社が設置されているホテルニューおおるりなどの鬼怒川温泉の二館、塩原温泉の二館、静岡熱川温泉の二館、湯西川温泉、奥日光湯元温泉、那須高雄温泉、群馬草津温泉の各一館です。
閉館するホテル
- 鬼怒川温泉「ホテルニューおおるり」
- 鬼怒川温泉「旅荘おおるり荘」
- 湯西川温泉「平家本陣」
- 奥日光湯元温泉「おおるり山荘」
- 塩原温泉「ホテルニュー八汐」
- 塩原温泉「塩原温泉ホテル」
- 那須高雄温泉「おおるり山荘」
- 草津温泉「ホテルおおるり」
- 熱川温泉「熱川シーサイドホテル」
- 熱川温泉「ホテルおおるり」
営業を継続するホテル
- 塩原温泉「ホテルおおるり」
- 草津温泉「ホテルニュー紅葉」
奥日光湯元温泉 おおるり山荘の思い出
私はこの中で奥日光湯元温泉のおおるり山荘で一泊したことがあります。こちらがその際のレポートです。
決して豪華ではありませんが、バイキングや館内の清掃など、極力コストを切り詰めつつもお客さんに喜んでもらえるように工夫をしている感じでした。
今回の発表にあたって
おおるりグループは1977年に創業したホテルニューおおるりが中核になっていて、買収などを通して系列のホテルや旅館を増やしていきました。首都圏の中高年層のお客さんや訪日外国人のお客さんを取り込むことに成功してきましたが、昨年からの新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、利用するお客さんの数が大幅に落ち込んでしまいました。
グループ全体で客室の稼働率が新型コロナウイルス感染拡大前と比較して約30%台にまで落ち込んだと報道されています。昨年からは半分近くの施設が休館していました。
新型コロナウイルスの感染拡大が収まったあと、旅行に行こうと思ってもなかなか宿泊先が見つからないような事態に直面するかもしれません。早く、Goto Travelキャンペーンなどが再開できるようになることを祈るばかりです。
【2022/03/07追記】
旧ホテルニュー八汐は塩原温泉 八汐荘として営業再開
マイステイズ・ホテル・マネジメントが栃木県塩原温泉の「塩原温泉 八汐荘」の営業を3月1日から開始しました。
おおるりグループが運営していた塩原温泉 ホテルニュー八汐をリブランドしてオープンした形です。まずは再開してくれるホテルが出てきて本当に良かったです。
こちらが公式サイトです。
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