江戸東京たてもの園の特別展で「甲武鉄道と多摩」を鑑賞

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江戸東京たてもの園の特別展は「甲武鉄道と多摩」

先日、こちら(江戸東京たてもの園の特別展は「甲武鉄道と多摩」)で紹介した江戸東京たてもの園の特別展を見てきました。江戸東京たてもの園の建物に入っていくと、入園券を購入する自動券売機と受付があります。これから冬休みも始まるので、「ぐるっとパス2009」という切符を受付で購入しました。

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ぐるっとパス2009

こちらのパスは大人2000円なのですが、1冊購入しておけば、東京にあるいろいろな博物館、動物園、水族館、美術館などに入ることが出来ます。2ヶ月間有効です。こちらのチケットについてはまた別に紹介します。

入口は改札口

受付から中に入っていくと、「カチカチカチ」という懐かしい音が聞こえてきました。そこは改札口のようになっていて、駅員さんの格好をした人がパンフレットに切符はさみを入れてくれます。20年ほど前までは駅の改札口では当たり前の光景だったと思うのですが、いつのまにか、自動改札口ばっかりになってしまいました。こうして久しぶりに見ると、とても懐かしく感じます。

日本の鉄道の黎明期

展示の方は日本の鉄道の黎明というコーナーから始まります。ペリーが日米和親条約を締結する際に持ってきた幕府への献上品の中に蒸気機関車の模型があったそうです。それから明治の時代になり、新橋と横浜の間に日本で初めての鉄道が走りました。鉄道の開業式の様子を書いた絵などが展示されていました。

甲武鉄道の開業

そして次に甲武鉄道の開業というコーナーになります。明治19年12月14日に出願された計画路線図にでは、新宿から立川を経て八王子へと至る現在の中央線のルートになっていたそうです。当時は今の中央線よりも北側の青梅街道沿い、そして南側の甲州街道沿いは賑わっていたものの、中央線のルートは賑わっていたわけではなく、何故このルートを選んだのかは記録が残っていないのだそうです。そして、明治22年4月11日に新宿から八王子まで開業しました。これが中央線の第一歩になります。

複線化・電化

そして、甲武鉄道が複線や電化など、どのように輸送力をアップしてきたか、開業当時の時刻表などが展示されています。ちなみに開業時には新宿から八王子までちょうど1時間かかりました。平均時速は27Kmです。現在は特別快速が同区間を最短で26分で走っているので、半分以下の時間で移動できることになったことになります。

甲武鉄道もより名所案内

甲武鉄道もより名所案内の展示もありました。甲武鉄道のまわりの名所が案内されているのですが、その中では、新宿停車場、妙法寺、大宮八幡社、井の頭池、玉川上水架橋(現在の三鷹駅の付近)、府中新宿、大国魂神社などが紹介されています。

こちらにデジタル版の甲武鉄道もより名所案内があります。

国立国会図書館デジタルコレクション

そして、吉祥寺駅や三鷹駅、武蔵境駅等、中央線各駅の昔の写真と最近の写真が対比されるような形で展示されていました。

日頃、何気なく使っている中央線ですが、こうして歴史をたどってみると、いろいろなことが判っておもしろかったです。こちらの展示は残念ながら12月20日で終わってしまいます。

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