小松市で二泊するうちの初日、まだ夕食まで1時間少しの余裕があったので、小松空港のすぐそばにある、石川県立航空プラザを見学してみました。無料駐車場も完備、入館料も無料となっています。
お盆の時期でしたので、子ども連れの家族で非常に混雑していました。
石川県立航空プラザは1995年11月に開設されました。日本海側では唯一の航空博物館になるそうです。
こちらの博物館では飛行機の歴史や仕組み、飛行機が飛ぶ原理などを写真やパネル案内などで解説しています。また、全部で17機の実機が展示されていますので、直接、飛行機を近く見たり触れることができます。
クルマを停めたあと、まずは庭に展示されている飛行機を見学です。
館内にもたくさんの飛行機やパラグライダーなどが展示されていました。
こちらは全日空で使われていた、YS11のフライトシミュレータでしょうか。調べてみると、有料で実際に体験することもできるそうです。
子どもが遊べる大掛かりなジャングルジムがあり、子どもたちでとても賑わっていました。これならば殺人的な暑さでも子どもたちを涼しい館内で思いっきりあそばせることができます。
こちらのプレイランドは「ぶーんぶんワールド」という名前で国内最大級の飛行機型屋内大型遊具です。2012年4月に誕生しました。
ロッキード/川崎航空機T-33Aです。世界で6557機も作られたジェット練習機で、日本では川崎航空機が210機にわたって生産しました。日本の航空自衛隊では全部で278機が導入されています。こちらに展示されている機体は岐阜県各務原市の岐阜基地で利用されました。
T-33Aでネット検索をしてみると、入間川墜落事故が出てきました。埼玉県狭山市柏原の入間川左岸で1999年11月22日の午後にT-33Aがエンジントラブルで墜落した事故です。パイロットが2名亡くなりました。周辺の住民などに被害は無かったそうです。墜落時に送電線を切断してしまったため首都圏で大規模な停電が発生しました。今から17年ほど前の事故ですがほとんど記憶にありません。
米国ロッキード社が音速の2倍を目指して手掛けた戦闘機です。NATO諸国向けに生産されたG型からFCS(火器管制装置)の爆撃計算部分を取り外して、迎撃専用機としたのが航空自衛隊のF-104J(栄光)です。レーダー誘導ミサイルが使えない対戦闘機戦闘に適していないなどの問題もあり、F-4EJファントム戦闘機に道を譲ることになりました。 展示機は39番目に生産された国産機で、国内でも最後まで飛び続け、昭和57年6月に用途廃止になったものです。
こちらはビーチクラフトE33です。日本では運輸省(現在の国土交通省)の航空大学校における練習機として1969年から1993年にかけて全部で22機が使用されました。こちらで展示されている機体は航空大学校で1969年から操縦訓練に利用されて1992年まで使われていました。
構造上タフなことと優れた飛行特性で定評があり、ルフトハンザ航空などでエアーラインパイロットを育てる訓練機として使用されました。我が国でも航空大学校の訓練機として、1969年から1990年まで19機が使用され、1機も失うこと無く用途廃止されました。ラインパイロットにとっては若い時代に苦楽を共にした思い出深い機体です。
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