長い歴史が織りなす1890年開業のJR日光駅周辺散策(大正ロマン感満載)

JR日光駅

 温泉博士で日光の温泉が紹介されていましたので、東北自動車道と日光宇都宮道路を使って日光まで行ってきました。

 JR日光駅と東武日光駅の間に「日光駅前駐車場」というところがあることを事前に調べてありましたので、こちらにクルマを停めました。

 普通自動車のみ停めることが出来るコイン式パーキングで、それなりの数のクルマを停めることが出来ます。2時間ごとに100円というとても低料金の駐車場で、最初の30分だけの利用であれば無料です。

日光市営駐車場の入口

 日光駅前の24時間営業有料駐車場の案内です。

日光駅前駐車場の案内板

 午前9時43分現在では、まだそんなに駐車場は混雑していませんでした。

日光駅前駐車場の朝の様子

 駐車場の向かい側には日光ステーションホテルがありました。

日光ステーションホテル

 JR日光駅を見てみました。非常にレトロで立派な駅舎です。今の東北本線を建設した私鉄「日本鉄道」がその支線の終着駅として1890年(明治23年)8月1日に開設した非常に歴史のある駅です。当時から日光東照宮の参拝や中禅寺湖、華厳の滝の観光などで大変に賑わいました。現在建っている駅舎は1912年(大正元年)に落成した建物です。

日光駅の駅舎

 ネオ・ルネサンス様式のハーフティンバー様式木造洋風建築2階建てです。

日光駅の駅舎 正面

 駅名標は最近取り付けたものでしょうか。

JR日光駅

 こちらは団体客の待ち合わせスペースです。

日光駅 団体待ち合わせスペース

 駅舎の2階には、かつての一等車利用者用待合室「ホワイトルーム」があり、現在は駅ギャラリーとして一般公開されています。また、一階には大正天皇が田母沢御用邸を訪れたときに休息した貴賓室が、当時のままに保存されていますが、普段は公開されていません。

 こちらは日光駅から正面を見たときの光景です。

日光駅から見た正面の光景

 駅前では日光の美味しい水を飲むことが出来るようになっていました。

日光の美味しい水

 改札口の光景です。閑散としています。

日光駅の改札口

 国鉄は東武鉄道との間で首都圏から日光までの列車の運転でずっと競争をしてきた歴史があります。しかし、東武鉄道に最終的にはお客さんを取られてしまい、こちらのJR日光駅には今では首都圏からの直通列車がなくなってしまいました。主に宇都宮との間の各駅停車が中心に運転されています。

 一方、JR新宿駅から東武日光駅まで直通する特急列車が現在では運転されていますが、こちらのJR日光駅には特急列車が来なくなってしまいました。もう団体客専用の待合スペースや貴賓室も使われることは無いのではないかと思います。とても立派な駅舎ですが、非常に残念なことだと思います。

【2020/10/27追記】

 日光線が開業130周年を迎えるのを記念して、12月まで日光駅と今市駅でいろいろなイベントが開催されます。日光駅では11月21日から11月23日まで駅一階にある貴賓室が特別公開されます。

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