足尾駅の周辺を散策している際、古河掛水倶楽部というところを見つけました。鉱都足尾の迎賓館という副題もついています。足尾銅山は1610年に発見されて以降、江戸幕府直轄の銅山として栄えました。江戸時代のピーク時には1200トンもの銅を産出していたそうです。
しかし、いったんはその後は採掘量が極度に減少して幕末から明治時代の初期には閉山同様の状態になっていました。そんな足尾銅山の開発に古河市兵衛という人が乗り出し、1881年に有望な鉱脈を発見、20世紀の初頭には日本の銅産出量の1/4程度を担うまでの鉱山になりました。
この古川市兵衛の会社が現在の古河機械金属です。
この古河掛水倶楽部は100年ほど前に銅山の迎賓館として建設されました。明治末期には改築されて洋風の二階建てになりました。銅山の宿泊施設や会合に使用されてきたほか、現在も古川機械金属の福利厚生施設として活躍しているのだそうです。
入口から入ると受付がありますので、こちらで大人は300円を払います。そして少し歩くと、右手にレンガ造りの建物が見えます。
そして正面を見ると掛水倶楽部が見えます。
掛水倶楽部の中は写真撮影禁止でしたので、カメラは鞄の中にしまってから見学しました。館内はスリッパに履き替えて歩きます。館内は和風の部屋や、和風だけれどもベッドが置いてある部屋など、和洋折衷の雰囲気になっていました。
建物の近くには川が流れているので、川の水が流れる音がよく聞こえます。また、眺めの良いところには八角堂という部屋があったり、川に面したところには椅子が置いてあったりして、くつろぐことが出来るように随所に工夫がありました。
奥の部屋にはビリヤード台が置いてあるところもありました。日本で最初に作られたビリヤード台との話しもあるようです。
続いて、古河掛水倶楽部の周辺の建物を見学します。長くなってきたので、次のエントリーに続きます。
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