温泉博士の10月号に、足尾にある国民宿舎の温泉手形がついていました。かじか荘というところです。足尾の駅からはかなり離れていて、山の中に入っていったところのようですが、行ってみることにしました。
最初に足尾駅の近辺を散策した後に、かじか荘に向かいました。
☆足尾の古河掛水倶楽部に行きました
☆足尾の古河掛水倶楽部の周辺施設
最初は国道を桐生の方向に向かって走りますが、途中で右手に曲がります。そこからは、非常に狭い道になります。
道は一車線になったり二車線に広がっていたりと、不思議な道でした。交通量は非常に少ないので、なぜ二車線にする工事が行われていたのか最初はわかりませんでした。
ところが、奥の方にいくと、小滝坑という坑道の入口があったようです。この名前は上流に小さな滝があったことから名付けられたそうです。この坑道の入口は今でも残されていました。また、旧小滝橋という、もう鉄のガードだけになってしまった古い橋も残されていました。
昭和29年に小滝坑は廃止になったようですが、それまでは社宅があったり、集落があったりでこの辺は賑わっていたそうです。現在はただの山の中になってしまっていて、なかなか当時の面影を見つけるのは難しい雰囲気になっています。
また、坑夫浴場跡が残されていました。浴槽と思われる構造物が残されています。
さらに進んでいくと、小滝の里という公園のようになっているところがありました。こちらは、銅山の施設があったところを整備して広場にしたのだそうです。
道が一部広くなっていたのは、この辺が賑わっていて、人通りが多かった頃の名残なのだと思います。
そのまま、さらに山道を上っていったところに国民宿舎かじか荘はあります。駐車場も広いので、車を止める場所には困りませんでした。
クルマを停めて受付へと向かい、温泉手形を提示して入場します。受付のすぐ奥には食事処がありました。メニューを見てみると、鉱夫が食べた料理を再現したものや、ソースカツ丼など、ご当地のメニューも選べるようになっていました。
そんな食事処の横を通り抜けて奥のお風呂へと向かいます。
脱衣所には100円玉が却ってこないタイプのロッカーがありました。こちらに貴重品を入れます。
まず、内湯に行ってみると、焦げ茶色をした温泉のお湯がすぐに目に飛び込んできました。これへ、なんとなく効き目がありそうな気がします。中に入ってみると、身体全体がすぐにヌルヌルとしてきて、身体がスベスベになりました。色からみると、もっとちがうタイプの湯触りだと思ったのですが、非常にマイルドなお湯で印象が見た目と違いました。
露天風呂については、脱衣所をいったん通り抜けて、渡り廊下を下っていったところにあります。あとから、増設されたのではないかと思います。
露天風呂は大きめな岩風呂で、周りの山並みもよく見えて、とても開放感があるところが特徴です。お湯は無色透明で、あまりにも内湯と違っていたので、水道水なのかな?と思い中に入りました。
すると、内湯と同様に体がヌルヌルとしてきました。こちらも温泉が引かれているようです。こちらも、とても気持ちの余韻お風呂でした。
露天風呂からあがったあと、あたりを見渡してみると、わかりにくいところにドアがありました。何があるのかのぞいてみると、そこはサウナになっていました。国民宿舎でサウナが完備されているところは珍しいような気がします。
こちらのサウナは赤外線を有効に放出するように工夫されたサウナで、室温をそんなに熱くしなくても、十分に汗をかくことができるのだそうです。室温を見てみると、65度に設定されていました。こんな温度でも、10分も入っていると、どんどん汗が出てきます。とても良いサウナだと思います。誰も中に入ってこなかったので、サウナがあることに気がつかなかった人も多かったのではないでしょうか。
残念なのは水風呂が無いことですが、外の気温がこの先下がっていけば、火照った身体を冷やすのに苦労は無くなるかもしれません。
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