小樽市総合博物館に行ってみると、アイアンホース号という蒸気機関車が走るという館内放送をしていたので、屋外に出て見に行ってみました。明治42年(1909年)にアメリカのHKポーター社で製造されて、中米のグァテマラ(ユナイテッド・フルーツ・カンパニーで貨車の牽引)や北米で活躍したあと、平成3年まではアメリカミネソタ州ヒンクリーのテーマパークで運転されていました。
それから平成5年に小樽市が購入し1億円をかけて平成6年に輸入しました。ポートアイランド港までは大型トレーラーで陸送、特にミネソタ州は沼地で地盤が悪いところが多く運ぶのに時間がかかったそうです。ポートアイランド港からは大型船で輸送、小樽港には12月の半ば、吹雪の中で到着したそうです。
すでに走り始めてから100年以上経っていますが、日本国内で動態保存されている中でもっとも古い機関車なのだそうです。館内で展示されている「しづか号」もポーター社で製造されたそうなので、こちらのアイアンホース号は兄弟といったところでしょうか。
横浜と新橋の間などすでに開通していた鉄道は英国の技術を輸入していましたが、北海道の鉄道(幌内鉄道)は米国の技術を輸入して始まったという大きな違いがあります。これは北海道の開拓そのものに米国の技術が採用されていたためその流れで鉄道も米国の技術が導入されたと小樽市の市報で紹介されていました。
蒸気機関車というと、石炭を燃料にして走ることを想像しますが、アイアンホース号は軽油または再生油を燃料としています。
ちなみにアイアンホース号という名前はもともとの名前ではなく、小樽に来てから付けられた愛称なのだそうです。
大きな汽笛ととてもにたくさんの蒸気を噴き出しています。
徐々にこちらに近づいてきました。
どんどんアイアンホース号が近づいてきます。
目の前を通過していきました。
踏切を通過していきました。機関車が近づくときちんと踏切はカンカンカンと鳴って、遮断機も閉まります。
機関車は手宮の方で転写台にのせられて方向を変えて客車を連結して戻ってきます。テンダー式蒸気機関車なのでバックで運転するのは難しいのでしょう。そして、手宮機関車庫の前にある転車台でまた機関車の向きを変え、機関車庫の中に戻っていきます。
公式サイトはこちらです。
☆小樽市 : 小樽市総合博物館
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