香林坊から10分ほど歩いて金沢21世紀美術館にも寄りました。新しい文化の創造と新たなまちの賑わいの演出を目的に作られた施設です。もともとはこの場所には金沢大学の附属幼稚園・小学校・中学校がありましたが、その跡地に2004年10月開館しました。
以前、金沢に来たときにはこちらには寄らなかったので、今回が初めての訪問になります。
クルマは香林坊裏手の駐車場に駐車
クルマは香林坊の裏手にある1日最大500円の場所に停めたままこちらに来ました。
美術館自体は上から見ると円形です。建物には正面はなく、4つのエントランスから好きなように行き来できる設計になっています。建築家ユニットの「SANAA」が設計しました。
外周の部分は芝生の庭をはじめとして無料エリアです。無料エリアは交流ゾーンと呼ばれています。そして、その内側が有料エリアになります。
金沢21世紀美術館の無料エリアへ
実は無料エリアだけでも面白い展示がいくつかあります。
まずはこちらのガラスに囲まれた直方体ですが、実はエレベーターです。普通であれば、上に釣り上げるためのケーブル類があるはずですが、このエレベーターにはありません。
どうやって上下に動かすのかと言うと、下に油圧ジャッキのようなものがあって、押し上げるようになっています。
実際にこのエレベーターに乗ってみました。普通のエレベーターよりも乗り心地は悪いです。独特の揺れがありました。
無料エリアをぐるっと回っている人はたくさんいました。そのエリアには休憩できるスペースがあったりします。外とは全面ガラスで仕切れていました。
スイミングプール
こちらも作品の一つで一見したところはプールなのですが、近寄ってみると、プールの水面の下に人がいることがわかり驚かされるというものです。上からのぞき込むのは無料エリアになりますが、プールの水面下に行くのは有料エリアになります。こちらのページの写真が判りやすいです。
光庭のひとつに設置されたプール。ライムストーンのデッキが周囲を縁取り、ここから波立つプールを見下ろすと、あたかも深く水で満たされているかのように見えます。実際は、透明のガラスの上に深さ約10センチの水が張られているだけで、ガラスの下は水色の空間となっていて、鑑賞者はこの内部にも入ることができます。
プールを見下ろして水の中に人を見つけたときの驚き、内部からの水上を見上げる眺めといった多様な経験が展開される本作品は、あたりまえの日常の感覚を揺さぶるとともに、一旦仕掛けに気づいた人に作品との積極的な関わりを促し、さらには、見る人同士の関わりをも生み出すことになるでしょう。
海底2万マイルの潜水艇
東京ディズニーシーにある海底2万マイルというアトラクションの潜水艇の窓のことを思い出してしまいました。この窓は2重構造になっていて、潜水艇が海に潜るのと同期して二重窓の間の空間に水が充たされていきます。この水が充たされた窓を通じて外を見ることで、まるで潜水艇が海の中にいるような雰囲気を演出しています。
ウサギの演技
プールを見た後、館内を歩いていると、微動だにせずウサギが横になっていました。しばらく見ていましたが、全く動くことはなく、結局、何をしたかったのかはよく分かりませんでした。
美術館つながりになりますが、徳島県の鳴門海峡の近くにある大塚国際美術館は、そのスケールの大きさに本当に驚きました。こちらで紹介しています。
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