府中市の郷土の森博物館と屋外に展示された復元建物を見学

2025年7月の土曜日に府中市郷土の森博物館に行きました。こちらで公開されているプラネタリウム番組(ゆるキャン△)を観るのが目的です。プラネタリウムに入館するためには郷土の森博物館の入館料も必要です。今回は都内の色々な美術館や博物館を2ヶ月間に限り見学できる、ぐるっとパス2025を購入しました。ぐるっとパスで府中市郷土の森博物館の入館、プラネタリウムの鑑賞も可能です。

府中市郷土の森博物館本館
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博物館本館

企画展

最初に博物館本館を見学しました。1階が企画展、2階が常設展示になります。企画展では府中市の農業に関して紹介する「田んぼと暮らし」という展示が行われていました。田んぼは単にお米がとれるだけではなく、迷い込んできた、ドジョウや鰻をとったりといった農家の暮らしが紹介されています。

常設展

常設展示は下記のコーナーに分かれています。

  • くらやみ祭り
  • ムラのはじまり
  • 古代国府の誕生
  • 国府から府中へ
  • 宿場のにぎわい
  • 変わりゆく府中
  • 都市と緑と

くらやみ祭

階段で2階に上がると、最初に「くらやみ祭」の展示になります。府中市の中心部にある大國魂神社は武蔵国の総社でかつては六所宮と呼ばれていました。その大國魂神社でゴールデンウイークに実施される例大祭が「くらやみ祭」です。展示では大きなスクリーンで4月30日から5月3日までの祭りの流れや街の様子などが次々に映し出されていきます。

ムラのはじまり

このコーナーでは府中市で見つかった旧石器、縄文、弥生、古墳時代の遺跡の出土品が展示されています。

古代国府の誕生

西暦700年前後に武蔵国の行政府となる国府が設置されて、マチが形成されました。西暦750年頃の国府のマチの様子を大きなジオラマで再現しています。こ

こちらは巨萬朝臣福信をモデルとして作られた武蔵国司の実物大の人形です。

こちらが東西3.2Km、南北2.2Kmにおよぶ範囲を再現したジオラマです。

国府から府中へ

鎌倉に幕府ができると、鎌倉から府中を経由して北関東に向かう鎌倉街道上道が整備されました。さらに奈良時代、平安時代に府中に国府が置かれたことで地方政治や文化の拠点となりました。

宿場のにぎわい

甲州街道府中宿ではさまざまな商売が営まれていました。そんな江戸時代末の宿場の街並が大きなジオラマで再現されています。

こちらは甲州街道と今の府中街道が交差している場所です。右手奥の広場になっている部分は家康が造らせたと伝えられている府中御殿があった場所です。

こちらは、大國魂神社に続く並木道です。

こちらは甲州街道を東側から西へ見通したところです。

こちらは甲州街道と今の府中街道が交差する場所にある府中高札場です。

こちらは現在では廃止されてしまった東京競馬場線の芝間第一踏切の看板です。東京競馬場線は中央線の国分寺駅から分岐して東京競馬場まで旅客輸送をしていました。

復元建築物

博物館の常設展示を見学したあと、今度は復元建築物を見学するために建物から外に出ました。こちらが園内の地図です。

こちらは1935年に建築された旧府中尋常高等小学校の校舎です。教室では昔の教科書などが展示されているほか、府中ゆかりの詩人、村野四郎の展示室があります。2階はNPO法人多摩川センターが運営する多摩川ふれあい教室があります。

こちらは旧島田家住宅です。1888年創建の蔵造りの店です。

こちらは、旧田中家住宅です。江戸後期から明治にかけての甲州街道府中宿を代表する商家を復元しています。明治天皇の兎狩りのときには休憩所や宿泊所として使われました。

こちらは旧府中町役場の庁舎です。1921年に竣工されました。

こちらは旧府中郵便取扱所(旧矢島家住宅)です。丸い郵便窓口がとても印象的です。

こちらは旧三岡家長屋門です。江戸時代後期の1829年の創建です。

こちらは水車小屋です。歴史的建造物というわけではなく、1991年に竣工しました。

こちらは旧越智家住宅です。博物館の近くにあった茅葺き農家です。創建は江戸時代です。ハケ下の住宅として紹介されています。

こちらは旧河内家住宅です。浅間山近くの人見街道沿いにありました。ハケ上の住宅として紹介されています。

一通り見学したあと、旧田中家住宅の一角にある古民家カフェで、休憩をしました。今回はかき氷を注文しました。

このあと、ゆるキャン△のプラネタリウムを観るために本館へと戻りました。

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