温泉博士の3月号に付いていた温泉手形を使って、草津温泉のホテル一井に行ってきました。
草津温泉の中でも有名な湯畑の前、一等地にあるホテルです。こちらのホテルは長い歴史を誇っていて、江戸時代の中期に一井旅館として操業してからすでに300年が経っています。
今回は草津町の本町駐車場というところにラフェスタを停めました。たまたま、大滝乃湯に向かっている途中で見つけました。あまり広くありませんが、ガラガラでした。バスターミナルの近くにあります。(大滝乃湯のレポート:草津温泉の大滝乃湯)
この本町駐車場から湯畑に向かって温泉街を歩いていきます。すぐ、草津のバスターミナルがあるのですが、こちらには足湯が準備されていました。道の両側にはたくさんのお店が並んでいます。
湯畑があるところは谷のようになっていて、坂を下っていく形になりました。その坂道の途中で、正面にホテル一井が見えてきました。
ホテル一井の1階はお土産屋さんになっています。
こちらのお土産屋さんの中を通り抜けてもホテルのロビーには行くことが出来そうですが、横の道に入口を示す案内板がありましたので、こちらに従って玄関まで行きました。湯畑から見ると裏側になります。
カウンターで受付を終わらせたあと、お風呂の方に向かいました。無料入浴にもかかわらず、タオルをくれたのには驚きました。大浴場は別館の3階にあります。ロビーは本館の3階になりますので、2階へいったん下りて別館に行き、そして3階へ上がったところに大浴場はあります。
更衣室は脱衣籠のほかに貴重品を入れるロッカーもあります。
こちらの温泉には二種類の源泉がひかれています。内湯の大浴場には湯畑前白旗温泉、そして、露天風呂の石庭には白根山万代源泉がひかれています。
お風呂の入口をあけて内湯に入ってみると、硫黄の臭いがしてきました。
内湯には大きな浴槽が一つあります。白濁していて、いかにも効き目がありそうなお風呂です。しかも、お湯が中に注ぎ込まれていて、オーバーフローしたお湯が流れ出ていっていますので、源泉掛け流しなのでしょう。なめらかな感じのお湯です。
洗い場にはシャンプーや石けんが色々置かれていました。お風呂場の入口には髭剃りも準備されています。至れり尽くせりです。
内湯から外に出ていく扉は二つあるのですが、一つは非常ドア、そしてもう一つが露天風呂に通じています。露天風呂はそんなに大きくは無いのですが、こちらには別の源泉から温泉がひかれていて、しかも源泉掛け流しになっています。こちらの源泉の温度は95.4度もあって、しかもPhは1.70です。見た目は透明なのですが、舐めると酸っぱいのだそうです。岩には温泉の成分が析出していますので、こちらも効き目はかなりありそうです。
サウナなどの施設はありませんが、草津の温泉が楽しめるだけで十分と感じることが出来たお風呂でした。また機会を作って来たいと思います。
【2022/12/06追記】
万代鉱源泉からの温泉供給量が4割低下
草津本白根山の中腹を湯元とする万代鉱源泉からの温泉の供給量が4割低下していることが報道されていました。源泉の湧出量が減ったわけではなく、源泉から温泉を運んでいるパイプが敷設から50年経過したことに伴う劣化で、途中で温泉水が漏れ出して地中に染み込んでいるためです。
現時点では旅館などへの供給には影響がないものの、これから冬になって路面の融雪が始まると温泉水が不足する恐れがあるので、街ではパイプの破損箇所を迂回する仮設パイプを敷設し対応することが決まりました。工事は近く着手され、10日間ほどで完了するようです。
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