横浜の原鉄道模型博物館を見学

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原鉄道模型博物館

子どもの夏休み中にと思い、8月15日に横浜にある原鉄道模型博物館に行きました。横浜三井ビルディングの二階にあります。日産グローバル本社のビルの隣になります。朝は11時のオープンですが、だいたい1時間待ちくらいになっているようなので、オープン一時間前の10時に現地に着くように向かいました。

この博物館は原信太郎さんという方が個人で所有しているたくさんの鉄道模型や、実際に見に行ったり乗車したりした写真などを一同に集めて公開しています。こちらの鉄道模型の特徴は、日本、ヨーロッパ、アメリカなどの車輌を忠実に再現していて、横浜にいながらにして世界の鉄道を見ることができること、そして本物の鉄道と同じように架線から電気を集電して、鉄のレールの上を鉄の車輪で走行することです。このため、本物の車輌と同じような「がたんごとん」という運転音を楽しむことができます。

今回、駐車場は横浜三井ビルディングの地下にある駐車場を使いました。こちらが駐車場の入口です。

横浜三井ビルディングの駐車場入口

駐車場の営業時間は午前7時から午後11時まで、料金は30分250円、最大料金は平日1000円、土休日1400円となっています。また、クルマの高さには制限があります。

まだ、朝が早かったので駐車場は空いていました。こちらの駐車場は機械式になっています。コインパーキングのように入口で駐車券をとったあと、指定の位置にクルマを停めたらクルマから降りて、駐車券を係りの人に一回渡します。そして、機械で処理をしてもらうと、また、駐車券を返してくれます。

横浜三井ビルディングの駐車券のあ使い

地下一階からはエレベーターで上がります。ただし、直接二階に行くことはできません。一階の玄関ロビーで降りたあとにエスカレーターで二階に上がります。

原鉄道模型博物館に行く際の注意書き

一階の玄関ロビーに行って見ると、エスカレーターの乗り場を先頭にして長蛇の列ができていました。原鉄道模型博物館のオープンを待つ人の列です。午前10時の段階で100人ほどの人が並んでいました。係りの人の説明によると、8月14日には10時30分には先行してオープンしたそうです。今日は何時にオープンするのかが気になります。


待っているところの横にはファミリーマートがありました。博物館の館内は飲食禁止なので、飲食する場合は列に並んでいる間にするように案内がされていました。

ファミリーマート

入館券は待っている間に買うことができれば良いのですが、開館後にエスカレーターで二階に上がってから購入する形になります。

この日は10時10分ごろにオープンしました。二階に一定人数単位で案内されます。二階のロビーはそんなに広く無いので、危険防止のための措置のようです。自動券売機が二つと窓口が一つありました。自動券売機はお金をいれる前に一気に必要な入館券の分だけボタンを押して清算する方式になっています。入館料は大人1000円、中高生700円、小人500円でした。

入口には自動改札のような装置があります。バーコードをかざすと入館できます。そこからは展示室が始まります。

第一展示室 原鉄道模型博物館の真髄

鉄道模型がその解説と共に丁寧に展示されています。まるで、美術品のような展示方法です。スペースにも余裕があって、綺麗な展示室でした。下記の車輌が展示されています。

・一号機関車

原氏が小学生のときに作った博物館のシンボルマークにもなっている機関車です。

・金剛山電気鉄道22号

名前を見たときには日本の鉄道かと思っていたのですが、よくよく案内を読んでみると、朝鮮半島にあった鉄道なのだそうです。総延長は100Kmにもおよぶ非常に長い鉄道で、当時の電車運転をしている区間ではとても長いグループに入ります。現在の路線跡は軍事境界線で南北に分断されているそうです。

・箱根登山鉄道チキ1

・オリエント急行

外観だけではなく、車内の内装まで非常に精密に作り込まれています。

・或る列車

明治末期の幻の列車です。九州鉄道ブリル客車と呼ばれました。1908年に竣工した豪華な客車で明治時代末期においては日本でもっとも豪華な設備を備えていたそうです。この客車が完成時点では九州鉄道が国有化されてしまっており、そのまま帝国鉄道庁に引き継がれました。しかし、この車輌は輸入したのちに一回も営業利用されることなく、訓練車の用途などで全国に転用されてしまったそうです。原信太郎は一回、品川の車両庫で乗車したことがあり、そのときの記憶でこの模型を作ったと紹介されていました。

・スイス国鉄 Ae4/7型

ブッフリ式駆動装置というモーターから動輪に力を伝える珍しい機構が取り入れられている機関車です。模型でもこの機構を忠実に再現したそうです。

・阪神電気鉄道311型313

第二展示室 語る模型

こちらの部屋にはたくさんの鉄道模型が陳列されています。

第三展示室 ヴィンテージコレクション

原信太郎は一番切符を収集することが趣味だったそうです。そんな一番切符の中でも、最初に入手したのが、井の頭線の開通時の切符です。渋谷から井の頭公園駅までの切符が展示されていました。このとき、原信太郎は一番最初に切符を買ったはずなのに、切符には2番と刻印されていました。1番の切符は駅員が確保してしまったようです。猛抗議をして1番の切符を入手した話が紹介されていました。

また、珍しい模型としては「ヴッパータールの懸垂電車模型」というものが展示されています。ドイツ人技師が開発した方式を採用しており、1898年に着工され、1901年に開通しました。Wikipediaによれば2008年現在でも都市交通機関として利用されているそうです。現役最古のモノレールとしても紹介されていました。ドイツの老舗鉄道模型会社が20世紀初めに製造したもので、原氏は80年代に国際電話をかけっぱなしにしてオークションで競り落としたそうです。

いちばんテツモパーク

世界最大級の1番ゲージの鉄道模型(線路幅45mm)を使ったジオラマです。実際、とにかく大きくて見応えがありました。1番ゲージというサイズの模型はOゲージよりも大きく、普通に見るHOゲージやNゲージと比べるまでもなく大きいです。これくらいの部屋のサイズが無いと、とても楽しめないのではないかと思います。1周は約70メートル、線路の総延長は450メートルです。まるで本物の車両のような走行音を響かせながら走っています。

横浜ジオラマ

かつての横浜駅は現在の桜木町の駅のある場所に存在しました。その周辺の様子や馬車道、中華街エリアなど、横浜の街並みが再現されています。初代横浜駅に蒸気機関車が到着すると沿線で見ていた小さな人形が飛び跳ねながら歓迎するというシーンが作り込まれていたりもします。こちらは、HOゲージの鉄道模型で作られています。

館内はカメラやビデオによる撮影は一切禁止です。

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