1月6日(日曜日)に羽村市郷土博物館というところに行ってきました。今回で2回目の訪問になります。前回のレポートはこちらです。
羽村市郷土博物館は多摩川のほとり、住所では羽村市羽というところにあります。羽村市は青梅市、西多摩郡瑞穂町、福生市、あきる野市に隣接している場所で多摩川の中流域、上流域の主に左岸域に広がっています。しかし、この博物館のあるところは多摩川の右岸域にあります。
玉川上水取水堰の近く
特に東京中心部に水道を作るために開削された玉川上水はこの羽村で多摩川に堰をつくり、一部の水を玉川上水の方へと流すようになっています。博物館の場所はこの堰ともほど近い場所になります。
羽村市は全国にある「市」の中で7番目に小さく、さらには東京都内にある「市」の中では3番目に小さい市になります。東京都の市の中ではもっとも人口が少ない市でもあります。
駐車場は博物館のとなりにあります。
郷土博物館の建物はかなり立派でした。
展示内容
郷土博物館の展示は、
コーナー1 多摩川とともに
コーナー2 玉川上水を守る
コーナー3 農村から都市へ
コーナー4 中里介山の世界
に分かれていました。
特に玉川上水については昔から身近な存在でしたので、とても気になります。
玉川上水は羽村の堰から四谷の大木戸まで距離が43キロあります。しかし、これだけの距離で高低差は92メートルしか無いそうです。100メートルにつき21センチメートルしか下がらないことになりますので、慎重にルートを決めて掘らないと水が流れなくなってしまいます。
多摩川トライアングル
NHKを見ていると、多摩川に住む動物たちの特集番組がありました。特に気になったのが多摩川トライアングルといういろいろな動物が集まってくるエリアです。調べてみると、多摩川の中流域、三角形を描くように河原の緑が広がっているエリアがあります。場所は福生市とあきる野市の境目あたり、こちらで紹介した羽村市郷土博物館よりは少し下流の地帯になります。
緑の中には獣道があり、狸がのんびりと歩いていました。他にも、ニホンノウサギ、狐、鹿、ニホンイタチ、アナグマ、イノシシといった具合に動物たちの宝庫でした。アナグマやイノシシがここで見られるようになったのはごく最近のこと、近くの山などから自然を求めて多摩川トライアングルに来たのではないかということです。
【2022/07/23追記】
多摩川と水道水
東京都は多摩川に沿って西の奥まで続いていますが、なぜこのような形になったのかがよく分かる東京都水道局のツイートがありました。
多摩川上流部の山々が一時期は荒廃して、川が汚れてしまった時期があるのだそうです。
明治中期以降の山の整備作業は広範囲にわたったはずなので、とても大変な事業だったのではないでしょうか。
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