小樽市総合博物館の運河館を見学したあと、そこから歩いて20分ほどのところにある本館も見に行きました。こちらは昔の手宮駅があったところに作られており、とても敷地が広いことが特徴です。建物の中の見学に続いて屋外の展示物を見に行きました。
小樽市総合博物館屋外展示施設
こちらはアイアンホース号が出発する中央駅です。
アイアンホース号
こちらがアイアンホース号です。
アイアンホース号が走る線路です。日本の新幹線は標準軌、JRの在来線は線路の間隔が1067mmの狭軌と呼ばれる規格になっていますが、このアイアンホース号が走る線路の間隔はさらに狭いように見えます。
ディーゼル機関車が展示されていました。構内の入れ替えなどで活躍した機関車です。
こちらは総合博物館の屋外展示施設の案内図です。
キハ56型気動車
こちらにはキハ56型気動車に続いていくつかの車両が連結されています。
「ちとせ」号のサボがかかっていました。
車内はクーラーはなくて扇風機のみです。
戸を開け放さないで下さい。
キハ22型気動車
キハ22も展示されていました。昔、子どものころにNゲージの鉄道模型でこのキハ22を持っていたのでとても懐かしいです。
キハ22の車内も4人がけのクロスシートが並んでいます。
キシ80 食堂車
キハ82系は1961年から製造された「白鳥型」の名でも知られる特急用気動車です。非電化区間にも特急のネットワークを作っていくうえで重要な役割を担いました。こちらのキシ80は食堂車です。車内に入ることは出来ませんでした。
窓から車内を見てみました。窓側に向かってカウンター席が並んでいるのがわかります。
C12型蒸気機関車
こちらはC12型蒸気機関車の運転室です。C12型はテンダー車をもたないタンク型の小ぶりな蒸気機関車でローカル線で活躍しました。
手宮口
こちらは小樽市総合博物館の手宮口になります。
動輪が展示されていました。
転車台
転車台(旧小樽築港機関区転車台)があります。明治13年に幌内鉄道の手宮~札幌間が開業した際に設置された手宮機関区がその始まりになっていて、大正13年に小樽築港機関庫ができました。
アイアンホース号はこちらの転車台を利用して向きを変えます。
アイアンホース号が煙をはいていました。
貨車の展示
こちらは貨車が展示されています。
車掌車
車掌車もありました。昔の貨物列車には最後尾に必ず車掌車がありましたが、現在は合理化のために車掌車は連結されなくなってしまいました。
こちらが車掌車の車内です。何となく落ち着く空間でした。
救援車 オエ61
こちらは救援車です。災害や鉄道事故の現場に出動し、枕木等の復旧資材や工作機械の運搬、作業員の休憩所として使われました。
こちらが救援車の内部です。だるまストーブがあるのがとても北海道らしいです。
炊事ができる場所もありました。
復旧に用いる資材も積み込まれていました。
救援客車 スエ78
こちらも別の救援客車です。
現金輸送車 マニ30
こちらは特別な荷物車です。Wikipediaによれば太平洋戦争後のインフレーションにより紙幣の流通量が大幅に増えたことを受けて、日本銀行各支店に円滑かつ確実に紙幣を輸送することができるように作られたのがこのマニ30です。車籍は国鉄にありましたが所有者は日本銀行でした。2003年に日銀券鉄道輸送終了に伴い用途が無くなったため除籍されました。この車両が存在することやどう運用されるかは公開されることが無かったそうです。
この車両は荷物列車や客車列車などに連結されていました。たとえば、「銀河」「ニセコ」などの急行列車に併結する運用もあったそうです。1986年11月1日の国鉄ダイヤ改正では荷物列車がすべて廃止されましたが、これ以降はコンテナ車等の高速貨物列車に併結されていました。
国鉄分割民営化以降は6両全車が日本貨物鉄道(JR貨物)に継承されたようです。
そんなベールに包まれていた現金輸送専用車が2021年7月3日にBSフジの「鉄道伝説」という番組で特集されます。
実際に荷物が積み込まれていました。この箱の中にお札が入っていたのでしょうか。
こちらには座席や寝台があります。現金を守るために輸送中は警備員が座っていたようです。
他の車両との間で行き来することはできません。
客車
こちらは客車です。
こちらはキシ80型食堂車です。車内に入ることが出来ました。
スユニ50
こちらはスユニ50という郵便車と荷物車が一緒になった車両です。
こちら側が荷物車です。
ここに荷物を置きます。
逆側は郵便を区分するための棚が設けられています。
郵便のマークもあります。
C55型蒸気機関車
C55型蒸気機関車も展示されていました。
ED76型電気機関車
こちらはED76型電気機関車です。
特急「北海」です。
今では見られなくなったたくさんの車両が展示されていて驚きました。一部塗装がはげてしまっていたり、保存状態が必ずしも良くないところが心配ですが、今回行ったときにも一部の車両では塗装作業が行われていましたので、順次保全作業が進められていくのだと思います。
公式サイトはこちらです。
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