としまえんに行ったときに、豊島園自慢の回転木馬であるカルーセルエルドラドに乗りました。この回転木馬、アールヌーヴォー形式で希少価値が高いと言われています。
そして、歴史も非常にあって、もともとは1907年にドイツのミュンヘンで製作されたものです。その後、ヨーロッパ各地で公開された後にアメリカのコニーアイランドにある遊園地に寄付されました。
しかし、その遊園地が閉園してしまうことになったため、日本に持ち運ばれて1971年に豊島園で公開されました。
普通の回転木馬といえば、回転すると木馬が上下に動く仕組みが組み込まれていますが、こちらのカルーセルエルドラドは上下することはありません。単に回転する床の上に木馬やゴンドラなどが置いてあるだけです。
回転する部分は全部で床が3種類に分けられています。最外周、内周、最内周の3種類です。そして、それぞれで回転速度が違っていて、角速度は最内周が一番速くなっています。今回はその最内周に乗ってみました。
木製なので、回転し始めると。あちこちから「ミシミシミシ」という音が聞こえてきます。そして、ゆっくりと回転速度が上がっていって、一定速度でまわるようになります。なんだか、とても優雅な感じで、ゆったりとした時間を過ごすことが出来ます。
としまえんに行く機会があったら、是非カルーセルエルドラドに乗ってみることをお勧めします。
【2020/09/02追記】
カルーセルエルドラドは2010年8月7日に機械遺産に認定されました。機械遺産とは歴史に残る機械技術関連遺産を大切に保存し文化的遺産として次世代に伝えることを目的に日本国内の機械技術面で歴史的意義があるものに対して、日本機械学会が認定したものです。
残念ながらカルーセルエルドラドが動いていたとしまえんは2020年8月末をもって閉園となってしまいました。
最後の代表取締役の挨拶では、「110年を超えて大変老朽化しています。これを機に一回解体をしてしっかりとメンテナンスを施し、いつかどこかで皆様の前にきれいになったエルドラドをお見せしたいと思っております」と挨拶されていますので、今後の運転再開を待ちたいと思います。
【2021/05/23追記】
大切に保管中
まだ、回転木馬のカルーセルエルドラドは譲渡先が決定していないそうです。現時点では分解された状態で保管されています。西武園のリニューアルオープンに合わせて移動されるのか?とも思っていたのですが、そうではなかったようですね。
カルーセルエルドラドが今後どうなるのか気になります。
カルーセルエルドラドが眠りについてちょうど一年。
いつかまた会えますように。#としまえん#カルーセルエルドラドpic.twitter.com/o3K1IrYjcf— 山口 友里☆ヤマグチユリ (@kirakirahappy55) August 31, 2021
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