足尾から少し山の中に入ったところにある国民宿舎かじか荘に行く際、途中で、わたらせ渓谷鉄道の足尾駅に寄りました。
わたらせ渓谷鉄道の歴史
わたらせ渓谷鉄道の前身となる足尾鉄道は1914年8月25日に全線開通しています。足尾銅山は鉱毒事件による混乱も経て明治末期になって鉱物積出用の列車として建設が開始されました。その後、1918年に国有化されて国鉄足尾線になり、1989年に第三セクターのわたらせ渓谷鉄道に移管されています。(足尾銅山は1973年に閉山しています)
足尾駅へ
着いたのは午後2時過ぎだったのですが、なんだか駅の周りに人がたくさんいます。駅前の駐車スペースにも、既に数台の車がとまっていました。
あいているところにクルマをとめて降りてみると、人がたくさんいる理由がわかりました。ちょうど、わたらせ渓谷鉄道のトロッコ列車が14時25分に出発する前だったからのようです。
トロッコ列車
足尾駅で途中下車をしている人や、トロッコ列車を見にきた人たちだったようです。ちょうど、駅員さんがトロッコ列車が出発します!と駅の周りにいる人たちに声をかけていました。
客車の中をよく見ると、何か、ゆるキャラがいます。家に帰ってから調べてみると、「わ鉄のわっしー」という名前だそうです。
トロッコ列車の中はかなりお客さんがたくさん乗り込んでいました。大人気です。
トロッコ列車が行ってしまいました。
トロッコ列車が出発すると、駅前にとまっていたクルマも徐々にいなくなり、また、駅前はなんとなく、寂しくなってしまいました。駅の周辺を散策してみることにします。
ディーゼル列車
駅には古いディーゼル列車や貨車などがとまっています。ディーゼル列車のなかには入ることもできるようです。
足尾鉄道まつりの準備
駅舎に向かって右側を見てみると、何だか道の上に線路をしいている人たちがいました。水準器で平行になるように、板を枕木の下に詰めて微調整をしています。
その先を見てみると、小さな客車が線路の上にありました。
何事かと周りを見てみると、三連休の二日目と三日目に、足尾鉄道祭りというものが開催されるようで、この日はその準備をしていたようです。
足尾鉄道の開通100周年を記念した行事です。そして、この特別にひいた長さ110メートルの軌道の上を復活した、ガソリンカーと客車が走るようです。
こちらが客車の中になります。外から客車を見るよりも中は広く見えます。
今はガソリンカーという列車はあまりみる機会が無くなってしまいましたが、その名の通りにガソリンを燃料にして走る、小さな機関車です。大正末期から昭和初期にかけて活躍していました。
このガソリンカーは足尾歴史館で復元したもので、普段は足尾歴史館で週末に走っているところを見たり、乗ったりすることができますが、今回は鉄道祭りのために特別に足尾駅前まで持ってきています。
土曜日と日曜日に実施される足尾鉄道まつりは、たくさんの人で賑わうのではないかと思います。こちらが公式サイトになります。
★足尾の鉄道祭り2011 – 足尾Terrace・足尾銅山の光と影
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