中央線の下りに乗っていたところ、突然、車内で「緊急停車します。ご注意ください」という自動案内が流れて、電車が止まりました。緊急停車というわりには、ゆっくりと止まっていきます。やはり電車では急ブレーキはなかなか効かないようです。この自動アナウンスは、一番強いブレーキをかけると、これと連動して自動的に流れるようになっているのでしょう。
そして、車掌さんの声で、「吉祥寺駅で緊急停止ボタンが押されました。まだ、原因がわかっておりませんので、そのまま車内でお待ちください」という案内放送がありました。本当に吉祥寺駅のすぐ手前です。
そのまま、吉祥寺駅の手前で停車です。ふと、窓から吉祥寺駅の方向を見たところ、ほかの列車も停止しているほか、「ブー」というブザーの音と共に赤いランプが点滅していました。下の写真だと中央線の下り線の信号機が青信号になっていますが、その下に細長い赤いランプが光っているのが判ると思います。
しばらくすると、緊急停止ボタンが扱われた原因がわかったようで、その放送がありました。
線路上に物を落としてしまった人が、緊急停止ボタンを押したのだそうです。以前であれば、必ず主要駅のホーム上には駅員さんがいましたが、最近は駅員さんがいなくなってしまったので、困って緊急停止ボタンを押したのでしょう。
2001年に発生した大久保駅における転落事故を受けて、各鉄道会社では整備をはじめたそうです。最近では緊急停止ボタンを押したことによる電車の遅れが顕著に増えてきたと思います。通勤の際、「××駅で緊急停止ボタンが押されたため、××分の遅れを持って運転しています」といった感じの案内放送を聞く機会も多くなってきました。安全優先なので致し方ないことではありますが、本当に乗客の数が多い駅でホームから駅員を無くしてしまったことは本当に良かったのか気になるところです。
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