道の駅 果樹公園あしがくぼのパンフレットを見ていると、近くに寺坂棚田というところがあることを知りました。秩父盆地のみ東側に位置していて埼玉県内最大の棚田となっているそうです。
復活した寺坂棚田
寺坂棚田は埼玉県内最大級の棚田と言われながらも、農業に従事している人の高齢化や後継者不足によって大部分が耕作放棄地になって荒れ果ててしまった時期があったそうです。しかし、平成13年から地元農家が中心となって、地域資源である棚田を長期的に保存・活用しようと団体を組織して、都市住民の稲作体験や農地オーナー制度等を始めとした色々な事業を実施し棚田を再生しました。全体の面積は約5.2ヘクタールあるのですが、そのうち約4ヘクタールの水田が綺麗に整備されています。
道の駅から寺坂棚田へ移動
いわゆる、山の斜面を利用した段々畑になります。以前、千葉にある棚田に行ったことがありましたが、せっかくなので、寺坂棚田にも行ってみることにしました。クルマで15分ほどの距離です。
寺坂棚田の駐車場
寺坂棚田には立派な専用駐車場があります。こちらの駐車場だけでも20台程度のクルマが停められそうです。棚田の見どころはここから坂道を上がっていったところになるのですが、路上駐車は禁止されていますので、必ずこちらの駐車場に車を停めて歩いて散策することとなります。
武甲山
駐車場からも武甲山がとてもよく見えます。
駐車場の傍らには立派な案内板もありました。
棚田の光景
駐車場の横にはすぐ棚田が広がっています。
あぜ道には入ってはいけません。途中、広いあぜ道もありました。駐車禁止の札はあったのですが、立ち入り禁止とは書かれていなかったので入ってもよいのかな?という感じも漂っていたのですが、やはり入ってはいけないようでした。
武甲山をバックに棚田の全景になります。
棚田の中に四阿がありました。
東屋でしばらく休憩しました。風が吹き抜けて気持ち良かったです。
この日は東京は35度の予報でしたが、この棚田では涼しい風が吹き抜けていて気持ちが良かったです。
平成19年から「寺坂棚田ホタル嘉かがり火まつり」が開催されています。棚田に約600 個のかがり火が灯されて幻想的な空間が広がります。
丸山鉱泉旅館
棚田からクルマで奥の方に行くと、丸山鉱泉旅館があります。こちらでは日帰り温泉の受付もしていますので、棚田を散策した後に温泉で汗を流すこともできます。
丸山鉱泉旅館には以前行ったことがありますので、その際のレポートを紹介します。
【2020/07/19追記】
激甚災害の増加と棚田
岐阜棚田21選に選ばれた高山市の棚田が先日の大雨により法面が崩れたり、土砂で田んぼが埋まったりして大きな被害を受けました。棚田は山の中の傾斜が強いところにあるので、大雨などの被害を受けやすい場所にあります。最近、災害が激甚化する傾向にあるので、綺麗な棚田の風景が失われないことを願うばかりです。
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