秩父へ旅行に行った際に聖地公園に移設、保存されている旧秩父駅舎に行ってみました。こちらの聖地公園自体も「あの花」の中でお墓参りのシーンで登場します。
上武鉄道(現在の秩父鉄道)が秩父まで延伸された際に開設された当時の駅舎で、木造平屋建て、瓦葺、塔屋つき、建築面積231㎡の印象的な建物になっています。国の登録有形文化財に指定されています。駅舎の前に立っている円筒形のレトロなポストも魅力的です。(当時の写真を見ると駅の前にはポストは立っていなかったようなので、別の場所から持ってきたのでしょう)
建物は昭和59年(1984年)に現在の場所に移築保存されました。
秩父駅旧駅舎の貴重な開館日
普段は閉まっているようなのですが、この日はお盆ということもあって、開館していました。
旧秩父駅舎は大正3年に建築されました。新駅舎は秩父地域地場産業振興センターも兼ねた大きな建物です。昭和60年3月から併用されています。
こちらは旧駅舎の案内看板です。秩父鉄道の前身である上武鉄道は明治34年に熊谷を起点にして創業、大正三年に大宮町まで延長され秩父駅が開設されました。
開館しているのは下記の期日だけです。お盆やお彼岸の休憩所として使われることが想定されています。
- 3月 春分の日を中心にした2週間程度
- 5月 ゴールデンウイーク中
- 8月 お盆の前後2週間程度
- 9月 秋分の日を中心にした2週間程度
昔の写真も展示されています。
昔かかげられていた、駅名標でしょうか。
改札口もあります。新型コロナウイルス感染拡大防止のために、椅子はしまってありました。
昔、いろいろな駅でこんな表示があったような気がします。「電車が来ます。一歩さがってお待ちください」
タブレット
これはタブレットです。1994年まで影森駅以遠ではタブレットを使っていたそうです。一つの閉塞区間では一つのタブレットを発行された列車だけが運行できるようになっています。これにより、単線区間での衝突事故の発生を防いでいます。
タブレットですね。
中央は吹き抜けのあるコンコース、その両側に駅の事務室と待合室があります。こちらが待合室だったのでしょう。広いです。
旧秩父駅の写真です。後ろに見えるのは角度的に昔の武甲山でしょうか。今のように山肌が削られていないのが印象的です。
駅舎の前には懐かしいポストも置いてありました。
貴重な展示物を見ることができて良かったです。
現在の秩父鉄道秩父駅は地場産センターが併設された建物になっています。こちらの写真の道の奥に見えるのが現在の駅舎です。
【2021年11月29日追記】
ナチュラルファームシティ農園ホテル
先日、こちらの聖地公園からもほど近い、ナチュラルファームシティ農園ホテルに宿泊する機会がありました。こちらで紹介しています。
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