バス旅のテレビ番組を見ていると、山梨県の富士川町に保存されている山梨交通の車両が紹介されていました。それ以来、気になっていたので、富士川町に行った機会に現地に立ち寄ってみました。
利根川公園にあります。
山梨交通の前身、甲府電車軌道は大正13年に設立された会社で、最初は昭和5年に甲府駅と青柳駅間で電車の運行を開始しました。開通当時、延長は20.3Km、全部で26の駅がありました。全線約55分で走行し、30分間隔で運転されていました。
昭和20年の甲府空襲では上石田駅に車両が避難していたため、すぐに輸送を再開することができました。
しかし、昭和30年代になると、自動車の急速な普及により、電車を利用する人が急速に減少したことに伴い、昭和37年6月3日の運行を最後に廃線となりました。
こちらに展示されている車両は、昭和23年に製造されたものです。昭和37年の運行終了とともに長野県の上田電鉄、しょうわ46年からは神奈川県の江ノ電で走りました。江ノ電ではチョコ電の名前で親しまれたそうです。昭和61年に江ノ電での運行を終了しましたが、その後、当時の増穂町(現在の富士川町)に里帰りしました。
こちらの外見は江ノ電にいたときに大幅に改造されたままの姿ですが、塗装は山梨交通の頃に戻されています。
すぐ近くには、「まほらの湯」という日帰り温泉施設があります。2011年に訪問した際のレポートをこちらで紹介しています。
【2022/12/06追記】
ゆるキャン△第14巻に登場
ゆるキャン△第14巻を読んでいると、「昔は甲府も路面電車が走っていたらしいわね」の会話と共に、ボロ電が登場していました。富士川長沢公園という名前で登場しています。
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